はてなランドのサービス終了

10月1日にサービスインした、はてなの小中学生向けSNS「はてなランド」が10月15日で終了しました。注目していたサービスだっただけに、この急展開は大変残念です。しかしながら、明確な理由は発表されていないので、憶測でコメントを書くのは控えておこうと思います。また、リリースや近藤社長の日記では、「新たに別のサービスとして」という意思表示があるので、ここは、次の展開に期待したいところです。

実は、私も某地域SNSを3年以上運営したのですが、年齢制限を(あえて)設けていなかったこともあり、何度か若年者の書き込み等に神経を尖らせたことがあります。実社会のように、大人と子どもが混在しているコミュニティと、子どもだけのコミュニティだと、またその質も変わってくるのだとは思いますが、それぞれに、また違ったコミュニケーションの難しさがあるのかもしれません。

大人と子どもが上手くコミュニケーションをとっているSNSの事例としては、千葉県松戸市の「ラブマツ」があります。招待制のため、中の生の雰囲気を感じたことはないのですが、運営者の方、その子供さんに実際に会ってお話を聞いたことがあります。私の理想は、実社会と同じようなコミュニティがウェブ上に形成することができたらいいなぁ、というところにもあるので、「ラブマツ」の取り組みには大変感心させられました。

話はかわりますが、3年ほど前には、某自治体が、高校生向けのSNSサービスを期間限定で立ち上げたことがあります。後で、あまり活性化しなかったという話をききましたが、これには、教育委員会が携帯利用を推奨しないので、積極的に利用を呼びかけにくかった、という制度上の壁みたいなものがあったのだとか。

今回のサービス終了を受け、小・中学生向けSNSというと、色々な側面からの課題があったんだろうなぁと思いました。でも、すべてのベースにある大切なことは、一つのメディアの良さだけを強調することにならないような、バランスのとれた情報リテラシー教育を、大人が真剣に考え、子どもに伝えていくことなのかもしれません。