マスメディアのFacebookファンページ

最近のFacebook関連のトピックを見ていると、09年春頃から始まったTwitterブームにも匹敵するような勢いを感じます。自分の周りでも新規でアカウントを開く方や、放置されていたアカウントがアクティブになった方がたくさんいます。どちらかのブログエントリ(だったかな?)でも書いてありましたが、日本国内のFacebookユーザーは、9月頃から急増しているそうです。

私も、随分前に登録していたアカウントに、08年の日本語化あたりから時々ログインするようになりました。当初は、リンク申請いただいたものはすべて承認していたこともあり、一時期、120~30人くらいの友達がいました。ただ、Twitterの人のつながりが、日々リアルとかけ離れていくのに違和感を感じるようになった3ヶ月前ころに、実際にお会いした人、オンラインで実際のやりとりのあった方々中心のつながり、約70人程に整理させていただきました。でも、すでにそこから、実際にお会いしたことのある人だけで20人ほど友達が増えている状況です。

ところで、最近「ファンページ」が注目されているようです。企業やブランドのファンページや、人気ブログのファンページがたくさんたち上げられ、先日からは「日本のマスメディア初」ということでTBSニュースのファンページも開かれました。私の知る限り、日本のマスメディア初のファンページは、全国の地方紙と共同通信が運営する「47ニュース」だったのでは?とも思うのですが、ま、それは置いといて(笑)

47ニュースのファンページ

米国のメディアでは、Facebookにファンページを置くことは、既に当たり前になっているようです。コンテンツをFacebook内にポストし、Facebook内の機能とソーシャルグラフにより情報を拡散し、さらにはそこでのアクション「Like!」「いいね!」やコメントを自社サイトにフィードバックするという仕組みが一般的のようです。また、自社サービス内のあらゆるコンテンツにも、アクションをFacebook内にポストする「Like!」「share」ボタンが設置されていることが多く、自社サイトとFacebookが有機的に相互補完の関係で情報の循環を生んでいることが分かります。

例)boston.com

一方で、国内の既存メディアの外部ソーシャルメディアとの連携は、どのように進展していくのでしょう。ニュースにソーシャルブックマーク系のボタンを実装するサイトは随分増えました。しかしながら、外部サービスのソーシャルグラフを、積極的に有効活用して情報の循環を円滑にし、「人のつながり」上を通過することで新たな情報価値を生み出すむような工夫は、まだこれからの課題なのかもしれません。

だからと言って、Twitterブームのように、Facebookにこぞってファンページを作ることになるのもどうかとは思います。もっと、自前のサービス価値の最大化という軸足をすえ、色々なサービスとの戦略的な連携を図っていくべきなのでしょう。