「ジャーナリズム」の新しいかたち

いまさらって感じの話題ですが、7月14日からウィキニュース日本語版(β版)が始まっていました。

まだ、ニュースの本数はそれほど多くはなく、出典(1次ソース)を明記した上での2次情報が多いようですが、ニュースとして掲載するまでのプロセス、苦労がサイトのあちらこちらでうかがい知れます。例えば、サッカー平山選手のオランダリーグ・ヘラクレス入団に関するニュースでは、次のような注釈がつき、正式なニュースとしてアップされていません。

この記事は整理依頼が出されています。いいかえると、この記事が現状では公開することができないとある編集者が考えています。公開できない理由は次の通りです:出典の使い方の適切さについて議論の余地アリ。

また、独自取材する場合のノウハウや、そもそもニュースとは何かなど、留意事項だけでもかなりの量が掲載され、それも濃い内容になっています。例えば

ローカルなニュースは、どうしてそれがウィキニュースの記事 – つまり、グローバルでインターネット上にあるということ – になりえるのか、私たちの世界中の読者に関係性が説明される必要があります。

といった具合です。

話は変わりますが、テクノラティジャパンは、昨日の衆院解散を受けトップページに選挙特集のコーナーを設けました(C-NET)。ブログで選挙に関する生の声を集めカスタマイズしたものを、既存マスメディアに提供していくのだとか。

シビックジャーナリズムとは何か、どうあるべきか、などと論議される一方で、ごく自然体で生み出されつつある新しいスタイルのジャーナリズムに、今後注目していきたいと思います。


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