楽天−TBS

世間を賑わせている楽天TBS話。賛否や展開予測は置いといて、私なりに感じるところを書きとめておきます。

まず、恒例のテクノラティ検索をしてみました。関心の高さを物語るように、分刻みでかなりの数のブログエントリーがアップされています。個人的には、ネットと放送の融合話などが繰り広げられていることを期待していたのですが、その類はあまり多くなかったように思います。ライブドア-フジテレビの時に語りつくされたのか、ブログの数が増えたことで相対的に少なく感じたのか、はたまたこの数ヶ月の間に融合話が当たり前のものになってしまったか…などと考えながら、20本ほどのブログを読ませていただきました。

意外に多かったのが、プロ野球絡みのエントリー。ベイスターズ、イーグルスだけではなく、村上氏が筆頭株主の阪神(タイガース)、さらにはホリエモンはカープ?などの憶測が飛び交い、球界再編、1リーグ性などの話でかなり盛り上がっているようです。私は、特にひいきの球団もないので、どの球団を誰がもってほしくないといった心情はありません。しかし、歴史と伝統を重んじる世界に、新興勢力が果敢に挑む姿には大いに注目しています。

また、放送の公共性の観点から買収に否定的な意見や、その公共性の質自体がどうなのかを問う意見、マネーゲームだと批判する意見など、様々な観点でエントリーされています。1つの事象に対して多様な価値観からの切り口があることを、あらためて考えさせられます。

今回の一件、個人的には、仮に業務提携が進んだとして、系列の新聞社はどう出るのかが気になります。ライブドアの時にも狙いは産経新聞か?などとの噂が飛び交ったことを思い出します。系列の毎日新聞とマイクロソフトはニュースサイト「MSN毎日インタラクティブ」で昨年4月から提携しています。楽天は検索系ポータルInfoseekを傘下に持っています。そんなことを漠然と考えていると、これをきっかけに、IT業界と既存マスメディア周辺を巻き込んだ再編の大きなうねりが始まるのではとさえ勘繰ってしまいます。

生活者の価値観は時間とともに変化しています。同じようにメディアに対する価値観や求めるものも変化しているはずです。こういったメディア再編の動きも、株がどうだとかいうパワーゲームだけではなく、生活者が求めているメディアを冷静に創り上げていくことが重要なのでしょう。このことは、ネットメディア、既存マスメディアに関わらずいえることなのではないでしょうか。新聞業界にとっても他人事じゃありませんよね。


3 Comments

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    2005 年 10 月 22 日

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