Googleニュースがリニューアル

12月2日、Googleニュースが大幅にリニューアルされました。これまで、Googleニュースをヘビーに閲覧していたわけではないので、「おお、変わった〜」という実感こそなかったのですが、その新機能にちょっと興味があったのでピックアップです。

まず気になったのは、案外ウェブ上での反応が薄いこと。「Googleニュース」「リニューアル」でニュース検索してみても、現時点(3日2:20)では、3件のニュースしかヒットしません。Googleブログ検索を見ても、ほとんど反応がないようです。また、自分がこのトピックを認知するきっかけとなったDigital Todayでも、FBいいね!が16、Tweetが19、はてブが9、+1が3と、数字が伸びていません。これが2,3年前だったら、もっと大騒ぎだったのではないかと。

特に、DigitalTodayの見出しは、Googleのサービスに、既存メディアの「手動による」価値付けがされることを伝えていて、私は「お〜っ」と思ったのですが、、、

ニュース収集サイト「Googleニュース」刷新、プロによる手動のニュース編集を導入

もう一つの興味は、右カラムに配置された、ニュース表示をカスタマイズする機能。ニュースジャンルは、「ほぼ読まない」「たまに読む」「時々読む」「よく読む」「いつも読む」の5段階の設定ができ、プロが手動で編集するメディアの設定は「表示しない」「ほぼ読まない」「時々読む」「よく読む」の4段階で設定ができます。

ここで、ふと思ったのは、「プロ」が人力でレコメンドすることと、エンドユーザが読みたいか読みたくないかを選ぶことの間にある温度差みたいなものを、アルゴリズムがどう埋めていくのだろうというところでした。これまでのマスメディアでは、プロがこれを読みなさい、見なさいといってパッケージングした情報を消費していたわけです。これからは、ますます消費者側が、パッケージというより、むしろ個々のマイクロコンテンツを選ぶようになるということになるなのではないでしょうか。

ただ一方で、TwitterやFacebookなどを通じ、知人がシェアしたトピックがニュースへの入り口になる傾向もますます強くなっているように思います。そうなると、ニュースアグリゲーションサービスの存在意義自体が変わってくるのかもしれません。

個人的には、今回のGoogleニュースのリニューアルは進化の氷山の一角であって、この先に、+1やGoogle+なども全て巻き込んだ、新しいニュース(情報)レコメンデーションの形が生み出されるのではないか、と期待しています。