退職のごあいさつ

私ごとですが、
今月末をもって、現在勤務している佐賀新聞社を退職することにしました。
24歳で入社し16年間、事業部、販売部、営業企画、経営企画を経て、現在のデジタルメディア関連まで、様々な部署で仕事をさせていただきました。この間、ジャパンエキスポのパビリオン出展に携わったり、キャラクターマーケティングやタブロイド型情報紙発行の社内提案を行ったりと、新聞本流とは少し離れた仕事もたくさん経験させていただきました。

04年に、デジタルメディアに積極的に関わるようになってからは、このブログのエントリでも垣間見えるように、デジタル時代の新聞のあり方について悩み、自分なりにもがいてきました。

その中で、1つのプロトタイプとして、SNS×地方紙という試みを06年10月にスタートさせました。これが成功だったか否か、現段階では自分なりに結論を出し得ていません。しかしながら、熟度はまだ十分でないものの、マスメディア、ソーシャルメディア、パーソナルメディアの共存するプラットフォーム構築という意味では、可能性というか、既存メディア周辺の環境変化の中で、何らかのきっかけくらいは示せたのではないかと思っています。

今後は、地元で起業し、フリーの企画屋、メディアプランナーとして活動していきたいと考えています。このブログでも度々書いていますが、既存の組織や枠組みにとらわれない新しい地域メディアが、これからたくさん登場してくるべきだ、というのが私の持論です。そのためにも、グローバルな視点と、ローカルエリアのエンドユーザ視点を併せ持ったニュートラルなポジションの「何か」が必要だと常々考えてきましたが、その「ニュートラルな何か」を目指してみようと思っています。

最後になりますが、このように「新聞人」らしくない社員を、広い懐で受け入れていただいた佐賀新聞社の皆さま、在職中にお会いできたすべての皆さまに深く深く感謝いたします。

また、立場は変わりますが、これからも新しいローカルメディアづくりをライフワークとし活動を続けますので、新旧メディアの皆様とも何かと関わらせていただければ幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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