ありがとう!ホリエモン

フジテレビは、ニッポン放送株の株式公開買い付け(TOB)で36.47%の株式を確保したことを発表しました。ライブドアが、ニッポン放送の新株予約権発行差し止めを求めた仮処分申請も、早ければ今週中に司法判断が下されそうです。一連の騒ぎも、表向きは収拾の方向に向かうのでしょうか。日枝氏もかなり余裕の発言をしていらっしゃるみたいですので。

ところで今回の一件、全くの経済オンチだった私にとっては、大いに勉強になりました。テレビや新聞は、堀江社長が何かと話題を提供することもあり、前代未聞の「マネーゲーム」として競うように取り上げました。また、政財界はじめ各界の識者も、それぞれの立場からの見解を示し、ニュース番組や新聞記事も、分かりやすく解説してくれました(あちこちのブログでも随分勉強させていただきました)。これまで「株式…」とか聞いただけで拒否反応を示していた私が、まず、新聞の経済面から読むようになったのですから、自分でも驚きます。まずは個人レベルで、興味のきっかけを作ってくれた堀江社長に感謝です。

既存メディアの一員としても、堀江社長にお礼を言わなければならないのかも知れません。既存のメディアは、WEBとどう連動していくかという課題を、今まさに模索している最中です。が、その割にはその中にいる人たちの危機感は、驚くほど薄いように思います(私の周りだけ?)。でも、今回の一件では、近未来のメディア像を、堀江社長が随分具体的に提案してくれましたし、さまざまな展望や憶測も飛び交いました。堀江氏の言うことの全てが正しいかどうかは別として、使えそうなアイディアだけはいただいておこうと思います。

それと、なにより危機感のなかった人たちの10人に1人くらいは、「この展開、何かやばそう…」と思ったことでしょう(それでも無関心な人たちは、もうどうしようもありませんが…)。ボーッとしている私たちに厳しい鞭を一発、本当にありがとうございました。

ありがとうホリエモン。

(注:私の感想は、既存メディアをほとんど、というか全く代表できていないと思いますが、あしからず…。)


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