TIIDA BLOGが終了

みなさんは、TIIDA BLOGをご存知でしょうか?
てぃーだブログという沖縄の地域ブログポータルも有名ですが、今日紹介するのは日産ティーダのブログのほうです。

このTIIDA BLOG、2004年9月30日に、日産ティーダの発売にあわせてスタートしたブログです。このブログ、テサラックのあいだを書き始めたのは2004年12月ですが、私がブログの存在を知り、最初のブログを書いたのが、確か04年9月はじめ頃だったので、何か、一方的に親近感を覚えてしまいます。

今日、このTIIDA BLOGが、このほど終了するという情報をTwitterのタイムライン上で見かけ、早速アクセスしてみました。すると、ブログには「【6年間ありがとう】みんなで選ぶ!TIIDA BLOGアワード開催」というタイトルでエントリーがアップされています。一部引用させていただくと、

「TIIDA BLOGを読んでティーダを買ったよ」というご連絡をいただくこともたくさんあり(本当にたくさんありました)、現在は担当を離れたメンバーを含め、運営チームは、この仕事に関わることができたことを、とても誇りに思っています。

そして、皆さまとともに歩んできたTIIDA BLOGは、その役目を終え、2010年9月末をもって終了することになりました。

04年当時は、国内でもブログ人口が急激に増え始め、新しいメディア、新しいジャーナリズムの誕生かと大いに盛り上がっていました。そんな中のTIIDA BLOGスタートは、これまでの広告手法とは違った新しいマーケティング手法、ブログマーケティングとして、著名なブロガーさんたちの間で、そのチャレンジが賞賛されました。

あれから6年、ブログをはじめ、様々なスタイルのCGMを使った企業情報発信は、ごく当たり前のことになってきました。最近では、Twitterを使って、いかに自社の情報を効率的にコンシューマに到達させるかといったテーマのセミナーも、あちこちで開かれているようです。私も、この4月に起業してから、よくそういった主旨の講演依頼をいただくようになりました。

実は、その講演の中で、「老舗」の例として紹介させていただくのが、このTIIDA BLOGだったりします。そして、必ず、エントリーの冒頭に書かれた「日産自動車の◯◯です」という1行を紹介するようにしています。

例え相手が不特定多数の読者であっても、情報を受ける側(コンシューマ)にとっては、会社名や事務局名でのコミュニケーションは無機質さを感じてしまうのではないでしょうか。ところが「日産自動車の◯◯です」と、まずはじめに名乗ることで、エントリーに人間味というか温かさを吹きこんでくれるのだと思います(反面、読者の方から名指しでの問い合わせやクレームが入るような苦労もされたのではないかと思いますが、、、)

そんなインタラクティブなメディア、コミュニケーションツールの使い方を教えてくれた原点が、このブログにあったなぁと改めて考えた次第です。