2月28日、29日に横浜で開かれた「地域SNS全国フォーラム」に参加してきました。
私は、28日の午後に会場入りし、「地域SNS+αのかたち~まちを元気にする地域情報化プラットホームを展望する」「3大SNS基盤提供者が語る地域SNS」の2セッションを聴講しました。
「地域SNS+α・・・」では、私が勝手に師と仰ぐ河北新報の佐藤和文氏がプレゼンテーションをされました。佐藤さんは、地方新聞社が運営する地域SNSの意義やポテンシャルについてお話をされましたので、同業者としては大変参考になりました。特にシビックジャーナリズム的な切り口での話も多く、他の地域SNSとは違う捉え方、またその一貫性は大変参考になりました。ただ「新聞社の理屈で話してばかりいる・・・」と自省される姿がまた印象的で、SNSという情報発信、コミュニケーションの道具と新聞ジャーナリズムの間にあるパラドックスみたいなものを、改めて考えさせられる機会にもなりました。
2つ目の「3大SNS基盤提供者が語る地域SNS」は、OpenPNE、OpenSNP、Open-gorottoという3大地域SNSエンジンの開発者の共演でした。技術者の観点から次世代SNSを語るセッションは、なかなか興味深いものがありました。トピックとしてはSNS間連携、各エンジンの次期バージョンの機能などの話が多かったのですが、手嶋氏が語った「おひとりさまSNS」というコンセプトに、小林氏が賛同した辺りがキモだったのかもしれません。ちょうど3年前、自社SNSの開発で相談していた方に「どのようなSNSを作りたいのですか?」と問われ「MyYahoo!にSNSの機能が付加されたようなモノ」と答え一笑されたことを何となく思い出しました(笑)
29日は、午後から一地域SNS運営者として、持ち時間10分でプレゼンする機会をいただきました。1ヶ月前に行った60分の講演の資料を10分バージョンに直したので少し消化不良気味だったのですが、行政やNPOだけじゃなくて、地域メディアが運営するSNSにも、また違った切り口の視点があることが伝わったのであれば十分だと思います。
自分自身、2004年末頃にSNSを知り、地域(地域メディア)との相性のよさを感じ(信じ)ながら、新しいサービスを追い続けました。ミクシィ・グリー・キヌガサ・トモモトからスタートしたSNSコレクションも、すでにウォッチングが追いつかないほどになりました。
今回のフォーラムでは、正直、運営者側から見たSNSという道具の使いこなし方、今後の展開についての新たな発見はそれほどなかったのですが、オフラインでのたくさんの出会いがありました。こういった混沌とした中から何かが生まれるのが「SNSらしさ」なのかもしれません。
これを機に、自分なりのSNS観を少しずつまとめてみようと思います。