SIMPLE2017

このブログを書き始めたのが2004年の年末なので、今年で13回目の正月を迎えることになります。

私にとってこの期間は、新聞業界でメディアの将来を考え悩むようになり、様々な思いを抱えて独立起業し歩んできた激動の年月なので、それなりに思いの丈が込められている場所だったりします。

月次ですが、そんな場所で、新年一つ目のエントリーで何を語ってきたのか、少し振り返ってみることにしました。

テサラックとは(2005年)

このブログを始めた思いと、タイトル「テサラック」との出会いについて書いています。私にとってはいろいろな意味で原点です

謹賀新年(2006年)

インターネットがギークから親離れを始め、実社会のリアルな道具に姿を変えだす、そんな一年になるのでは

「2006年といえば、佐賀新聞社で地域SNSを立ち上げた年。思い出深い年になりました。」

WordPress(2007年)

新聞メディアを取り巻く環境は激変しています。メディア自体のパラダイムが大きく変わり、既存メディアの相対的ポジションは大きく揺れ動いています

「色々な狭間、まさにテサラックのあいだでもがき苦しんでいた頃ですね。」

WordPress2.3.2(2008年)

WordPress2.2.3の調子が悪かったので、11月頃から、NucleusやMT4への移行を試みていました。

「年末年始は、よく深夜までパソコンに向かって作業をしていました。それにしても、Nucleusとか懐かしい(^^)」

さぁ!2009年始動です(2009年)

2009年は、「ローカル」と「ニュートラル」という2つを、自身の活動のキーワードにするつもりです。「ローカル」は、これまでの行政区を基準とした地域とは少し異なる概念です。むしろ経済圏や生活圏といった、人々の生活、行動に起点をおいたローカルを考えてみます。この視点と情報の媒介役であるメディア、そして一層コモディティ化するであろうインターネットをどう組み合わせていくかを、日々の思考に盛り込んでいきます。

「今の活動につながる気づきがあった年です。今でも「ローカル」「ニュートラル」は私の活動のテーマです。」

2010年の決意とか(2010年)

「ローカル」と「ニュートラル」の先にある「具体的な形」を作るのが2010年の抱負、とここで宣言しておきます。さて、何を始めるのか、、、まだぼんやりしている面もあるのですが、

「具体的な形として決意したのが、2010年3月の佐賀新聞社退職と起業でした。」

2011年のブログ始動(2011年)

徹底的に「具体的な形」にこだわっていきたいと思っています。前職時代から、ぼんやりと思い描いてきた次世代型のローカルメディアを、少しずつ形にしていきます。

「次世代型のローカルメディア、、、まだまだ模索中ですが、一歩ずつ前進している実感があります。」

2012年、ブログ始動です(2012年)

非常時の情報受発信や、メディアの在り方について考えた年でもありました。

さらに、地方は地方でも、ハイパーローカルとウェブ、田舎とウェブという切り口でたくさんのことを考えました。その上で、自分が「ローカル」にこだわって行く意義と可能性を再確認する場面もたくさんありました。

「もっとローカル!これは、2017年のチャレンジの一つでもあります。」

2013いざ勝負!(2013年)

3年前、地元に残る決心をし、社名を“ローカルメディアラボ”に決めたことを、改めて考える。いわゆる原点回帰。

05年ころに妄想した、地域とソーシャルネットワークについて、改めて整理した上で、次の形をより具体的に描く。

学生時代に学んだ日本民俗学を、学問というよりその精神を意識しつつ今の仕事に取り込んでいく。

ソーシャルグラフに頼り過ぎない情報収集を、常に心がける。

ポストFacebook、ポストLINEを全力でイメージする

2014年もゆるやかに(2014年)

地域のマスメディア、特に“地域に由来するメディア”の役割が何なのか、これまで以上に精一杯考え、2024年を思い描いてみることにします。

Code for Japan、Code for Xの活動と歩調をあわせ、Code for Sagaの立ち上げ、組織化に全力を尽くします。

スマートフォンの普及をはじめ、デバイスの進化と普及はこの常識を間違いなく覆します。広告の新しいスタイル(というか新しいプロモーションの概念かな)が求められるに違いないこのフィールドで勝負をかけてみたい

だからこそ2014年は、もっとシンプルに物事を考え、複雑なロジックやシステムに頼らない地域情報化、地域づくり活動に努めていこうと思います。

オープンとクローズのあいだ(2015年)

2015年は、オープンな中から新たな情報価値を生みだすことと、クローズドな世界発のメディアビジネス構築の両方を追いかけてみようかと考えています。

2016年 鳥の目と虫の目を(2016年)

新年早々、縁あってラスベガスで開催されるCESの見学と、シリコンバレーの某社を訪問させていただく機会を得ました。普段は、日本の、東京と地方、都市と地方という枠組みでものを考えがちな日々を送っていますが、少し視点を変えて鳥の目で日本のローカルを俯瞰する機会にしたいと考えています。

 

さて2017年は、年頭に何を宣言しておきましょう。

2014年にも似たようなことを書いていますが、今年はもっともっとSIMPLEに考えてSIMPLEに行動します。スタッフにも恵まれ6人体制になった会社では、コンサルティングやサイト制作に加え、独自サービス(パッケージ)の開発に取り組みます。

2014年から続けてきたCode for Sagaの活動も、次のフェーズにステップアップさせていきたいと考えています。このブログを書き始めたころから思い描いていた“ローカルシンクタンク”の立ち上げを目指し、その動きとも絡めていきます。まだ想像の域を超えませんが。

そして、6年通い続け、サテライトオフィスまで構えることになった熊本県湯前町では、さらに腰を据え、街を元気にする新たな動きを始めたいと思います。

今年も、もっとザワザワしていきますので、おつきあいのほどよろしくお願いいたします。