何だかなぁ、、、という話

衆院選から半月。新政権も発足し、テレビでは、鼻息の荒い新大臣たちの一日が報じられています。一方では、記者クラブ解放問題などでは、「初日から公約を破った!」などと厳しい意見も噴出しているようで、まだまだ落ち着くまでには時間がかかりそうです。

昨晩は、遅くまで新大臣の会見を見ていました。同時にダブルスクリーンで、Twitterや関連ブログを眺めながら、雑誌記者が数人入ったのだとか、会見が解放されていないとかいう意見を追いかけていました。私が見た限り、ネット上では「民主党の公約破り」を非難する意見が大半だったのですが、共同通信は、それとは趣がちがう記事をウェブサイトに掲載しました。

その辺りをまとめてみると、、、
雑誌記者ら初めて参加 民主が首相会見オープン化(47news)
【記者会見も変わる】 オープン化した首相会見 新聞・テレビ界も新思考へ(47news)
首相記者会見「オープンにする」 鳩山政権「公約」破り、ネット「締め出し」(J-CASTニュース)
非記者クラブメディアを排除した鳩山首相初会見への落胆(ダイヤモンドONLINE)
ビデオジャーナリスト神保哲生さんのブログ

衆院選の前、私は数人の知人からこういう話を聞きました。「民主が政権をとると、公共交通機関はジリ貧になる。だから自民に頑張って欲しい」「お役所の仕事はとんでもないことになる。だから自民党」。でも、「記者クラブが撤廃されるかもしれないから、民主じゃダメ」という話は聞いたことがありませんでした。既存マスメディア業界の人たちが、まさか、民主党の公約を知らなかったというようなことはないでしょうから、この公約が実現されることは織り込み済みで政権交代劇を報じてきたはずです。

それが蓋を開けてみると、この後味の悪さ。新政権と記者クラブの間で「調整」があったとすれば、変革に対する期待も半減してしまいます。

全く話は違いますが、今日は、こういうトピックもありました。

新聞の販売ルール厳守で共同声明 関西地区の7社

世間と既存メディアとの距離が、少しずつ広がっている気がしてなりません。