冠水した時に考えたことメモ

7月3日、佐賀市内では未明からの雨で、市内中心部の各所が冠水してしまいました。通勤時間に雨がひどかったこともあり、冠水の進む道で立ち往生してしまった方も多かったのではないでしょうか。数年ごとに、このようなことを経験するので、その度に、正確でリアルタイムな情報が欲しいなぁと思うのですが、相変わらず必要な情報が必要な時に手に入らないというジレンマがあります。今回は、3日、車での通勤中に動かない車の中で情報収集、発信しながら感じたこと、水が引くまでにネット上で情報収集していて感じたことをメモしておきます。

情報収集には、やはりTwitter

「自分がいるところはこんな状況だけど、これから向かう先はどうなってるの?」というのは誰もが不安な状況の中で知りたいところです。そんな状況下では、やはりFacebookではなくTwitter、特にリアルタイムな検索が便利です。Yahoo!リアルタイム検索も活躍しました。一方でFacebookでは、自治体のFBページで状況を知らせようとされているケースもありましたが、少なくとも私のニュースフィードにはリーチしていませんでした。いいね!をしている人の1〜2割のニューフィードにしか情報が到達していないという事実を把握されていない自治体アカウントも多いのではないでしょうか。もしそうだとすると、せっかくの情報発信が自己満足になってしまいます。

Twitterはハッシュタグの工夫が必要

ふと、数年前に同じような状況があった時に、Twitterでハッシュタグ“#佐賀大雨”が使われたのを思い出しました。自分も周辺の状況を発信しようと#佐賀大雨を使ったのですが、以前ハッシュタグを提案された方が、今回は#大雨佐賀を使われていました。おそらく前回と違うハッシュタグを、との配慮なのだと思い、慌てて自身の投稿もハッシュタグを付け替えました。確かに、#佐賀大雨を開くと、2012年の書き込みが検索に引っかかるので紛らわしいところがありました。こういった緊急時には、「このハッシュタグで情報を!」という、日頃から影響力のある何者かの協力なリーダーシップが必要なのかもしれません。

「ひどくない」も伝えるには

自分の投稿もそうなのですが、TwitterやFacebookにアップするテキストや写真では、いかに大変な状況かを訴えようとしてしまいます。しかし、冷静に俯瞰すると、4車線道路の北側と南側でも水の深さが全く違っていたり、同じ住所内でも状況が違っていたりします。ひどい状況を伝えたくなるのは、マスメディアも同様なのですが、ソーシャルメディア上でこそ「ひどくない状況」を伝える工夫が必要なのかもしれません。

「水が引いた!」という情報はリツイートされない

自分もTwitterを中心に情報をアップしたのですが、リツイートに極端な傾向が見られました。「佐賀駅周辺は冠水がひどい」といったTweetは、冠水している時だけでなく、水が引いて、天候が回復した後もリツイートされ続けました。ただ、昼ころにアップした、「水がひいて普段通り」というTweetは一切リツイートされませんでした。インフルエンサー的な存在がキャッチアップしたかどうかでも違ってくるのだとは思いますが、状況の回復がリアルタイムで伝わりづらいという点は、何か工夫が必要です。

せっかく、いい情報があるのに

今回、状況を把握するために、検索エンジン経由で色々なサイトを発見することができました。特に自治体が運用するサイトには、「おお!これは便利」というものもあったのですが、事が起こるまでその存在が知られていないというのもどうなんだろうと。。。折角、役立つ情報サイトを作ったのであれば、「非常時はここを見て!」という事前の広報活動を徹底的にやればいいのに、と思うのです。

LINEのパブリックアカウント

最近、自治体のLINEアカウント活用が進んでいます。LINEのメディア特性の一つは、なんといっても情報のリアルタイムなプッシュ配信です。今回の大雨、市内の冠水は、今使わなくていつ使う、というタイミングだったと思うのですが、私がフォローするアカウントでは配信がありませんでした。LINEで自治体が配信すべきは、観光情報とかキャンペーン情報だけではないと思うのですが。。。

サービスを作ろうかなぁ〜

「今、通れる道路マップとかあると便利だなぁ」とFacebookで書いたら、複数の方から反応がありました。様々なオープンデータが公開されれば、Code for Sagaで緊急時に特化したようなアプリ開発、というような流れも作っていきたいものです。

 

という状況でした。
とはいうものの、2日も経つとみんな忘れてしまうんですよね〜。