地域情報化について悩んでみた

最近、一般的に“地域情報化”と呼ばれるフィールドで仕事をすることが増えています。ただ、活動すればするほど深みにはまり悩みも膨らんだりするのです。そんなこんなで、これまで“地域情報化”について何を考えてきたんだろうと、このブログを検索してみました。

検索にヒットしたエントリが11件。2005年から350本ほどのエントリをアップしてきた割には該当する記事が少ない気がします。もっと書いたと思ってました。その中でも、ストレートに“地域情報化”について書いているのはひとつだけ。他はイベント絡みの記事が多いので、実質、このキーワードと正面から向き合っているのは、1,2本といったところでしょうか。その中から、自分なりに強い思いがこもった部分をピックアップすると、

(地域情報化を考える際に)地方紙の将来をどう描くか、を真ん中に据えると、どうも自身の思考が、途中で破綻してしまうというか、、、“地域情報化フォーラム2009”(2009年12月)

自分の中で固定化している「地域」という概念をデザインしなおすところからスタートするのかもしれません。また、これまでの企業や自治体まで含めた大きなビジネスの枠組みを少し崩してみる必要があるのかも、とも考えています。“「地域情報化」ってなんだろ?”(2009年1月)

地域活性化、地域情報化といったキーワードは、自分の周辺では聞かない日はないくらい飛び交っています。ただ、どこかで、行政の過度な関与や、一部のアーリーアダプターだけでの盛り上がりになってしまっているケースがあるのではないかなど、正直しっくりときていない部分もあります。その辺りを、自分自身、どう咀嚼してくべきなのか、少し時間をかけて考えていきたいと思っています。“地域づくりフォーラムin富士町に参加しました”(2011年12月)

実に悩みが深いです。

最近、ブツブツと本音をつぶやいているTweetの中にも、以下のようなものがあります。

新しいテクノロジーや価値観を、ただ単に持ち込むだけの“地域情報化”はすでに時代錯誤なのかもしれません。歴史や伝統といった単純な文脈では語りきれない地域の人の様々なふるさとへの思いと、地域のありのままの姿を定量的に分析するようなところ両面から、地域におけるICT利活用を広げていくべきだと思うのです。

まだまだ、このフィールドで悩み続けることになりそうですが、少なくとも既成のパッケージや独り善がりな価値観を投下して、自己満足しているような無責任な活動だけはしてはならない、と強く考えています。

 

 


2 Comments

  • 中原

    2014 年 6 月 4 日

    地域情報化は手段であり、目的ではないことを
    忘れている方が多いような気がします。
    それと、一度、どん底を経験しないと(激甚災害など)、
    意識の変革はなかなか難しいように感じます。
    JCでさえ、現状維持願望ならお手上げです。

  • saygo

    2014 年 6 月 5 日

    中原様

    コメントありがとうございます。
    仰るとおりだと思います。「地域情報化を推進する」という曖昧なキーワードが先行しすぎて、それが進んだときに、どういった課題が解決されてどういう状況が生まれるか、といった目的の設定ができていないケースが多いです。
    そのフィールドで仕事をするひとりとして、そこの意識をきちんと持ち続けていかねば、と考えています。

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