宅配について考えてみた

日本マクドナルドは、今月20日から、世田谷の用賀インター店で、商品の宅配サービスをはじめたそうです。2011年4月までに、東京都内で10店程度に増やし、その後は全国展開もにらんでいるのだとか。

日本マクドナルド、宅配サービスへ参戦(exciteニュース)

しばらく前には、ファミリーマートが、買い物弱者をターゲットにした宅配サービスを始めるというニュースもありました。記事によると、セブイレブンジャパンも10年前から、食事の宅配サービスを実験的に実施、07年からは全国展開しているのだそうです。

ファミマ、宅配サービス全国展開へ 「買い物弱者」と共生(sankeiBiz)

ビジネスとしての側面から考えると、これら2つのサービスは直接リンクするものではないかもしれません。ただ商品を、とある拠点からコンシューマの手元まで届けるという意味では、同じベクトルをもったトピックではないかと思います。

その昔、このブログで、「流通のラストワンマイル」というメモ程度のエントリを書いたことがあります。その時は、「セブンイレブンとYahoo!が提携~インターネットとリアルが融合するんだ」という文脈の記事を読んで、脊髄反射的エントリをアップしました。「けど、リアルは店頭から先。そのうち、セブンイレブンから家庭までへの宅配を誰かが担うようになるだろう」と妄想を膨らませた記憶があります。当時は、まだ、新聞業界の中の人として、この事象に可能性を感じていました。

5年ほど前は、郵政民営化の影響もあり、流通の世界、特に戸別宅配の世界が劇的にかわるのではないかと考えていました。しかしながら、蓋を開けてみればそうでもなかったように感じます。ただ、これからいろいろなモノが家庭まで届けられるようになると、再編、淘汰が進む可能性が十分に出てくるのではないかと思います。