最近ぼんやり考えていること

もう5年くらい前になるでしょうか。自分の周りで流行に敏感な人たちが一通りミクシィやgreeを使うようになって、自分の興味も地域×SNSに激しく傾倒していた頃でした。ある日地元で、とある若い女性がたくさんいる飲み屋さん(一般的にキャバというのかなw)に行った時のこと。

自分「最近、ミクシィとか流行ってるみたいだけど、聞いたことある?」
女性「何それ???」
自分「PCやケータイから登録して、友達とリンクができて…とざっくり説明」
女性「???」
自分「楽しそうだと思わない?」
女性「難しそうなんで、メールでいいかな私は」

こんな会話をした頃があります。

その後数日して、自分宛にきらびやかなデコメが届いて、「なんだこのメールは?」とカルチャーショックをうけたことを思い出します(笑)

ところで

最近、新しいウェブサービスの企画を考えていく中で、この時に味わった感覚をつい忘れがちになっていることにハッとします。「こういうサービスを作りたい」だとか「こうなっていくはずだ」という意識が強ければ強いほど、収集する情報も偏ってしまうし、狭い視野で様々な方向から掘り下げようとする傾向、いわゆる「虫の目」になってしまいます。ただ、虫の目がすぎると、大きな流れの中でのポジショニングが見えなかったり、時間軸を見失いがちだったりします。

ごく当たり前のことですが、サービスの周りには人、ユーザが存在していて、それは、一つではなくたくさんの円が重なりあい存在する、いわゆるバブルグラフのようなものなのです。そんなことをしっかりと見据えた上で、さらに時間軸を十二分に意識しながら、新規サービスのポジションを考え、プロモーションを考えていかないと、と…

地域という限定されたマーケットでのウェブサービスを考えるという道を選んだ以上は、新しいものを追い求めることと、コモデティ化の隙間を上手く埋めていくことを、常々意識しておかなければと思います。

それと、インターネットであるがゆえのスケール感もかな、、、改めて。