AR(Augmented Reality・拡張現実)については、あることがきっかけで、数ヶ月前から興味を持っていました。しかしながら世の中を騒がせるのはもう少し先だと思っていたので、セカイカメラのiphoneアプリが出ると聞いたときには、かなりの驚きとワクワク感を覚えました。
リリース当日にダウンロードしたものの、不具合などもあったらしく、ようやく翌日になってiphoneを通しエアタグなるものをつけてみました。でも、正直なところ、エアタグがほとんどなかったせいもあり、田舎では大してドキドキするスタートではありませんでした(笑)
ところで、このAR(拡張現実)の世界、何がワクワク、ドキドキ感を演出するのかがとても気になるところです。このあたり、早速、アルファブロガーの「風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る」さんが、非常にわかりやすく整理されています。このエントリでも出てくる「同期・非同期」、さらには、濱野智史さんがニコ動やTwitterのコミュニケーションを分析するときに使われた「選択同期」「擬似同期」という概念が、私もかなり引っかかっていました。
これまで、ウェブ上のコミュニケーションを語る上で、「同期性」を軸にした分析は主流であったし、コミュニケーションの進化を語る上で、大変示唆にとんだものだったように思います。ただ、この同期の概念は、「時間軸」で捕らえられることが多かったのかもしれません(私の思考が追いついてなかったのかも知れませんが、、、)。本来共有されることのなかった時間を共有する擬似同期、同期すべきかそのタイミングを選ぶことのできる選択同期。一方向に普遍的に流れていく時間を共有する工夫、手段としては、新しいコミュニケーションスタイルだと思います。しかしながら、セカイカメラは、AR(拡張現実)を、iphoneという身近に携帯するツール上で実現したことで、エアタグを通した「空間的な同期」の概念が付加されたのかもしれません。それこそが新しさを感じる源ではないでしょうか。
先日、地元佐賀駅の近くと、銀座5丁目あたりで、セカイカメラをのぞいてみました。
まさかエアタグはないだろうと思っていた佐賀駅周辺にも、、、ありました。「焼きとり美味しい」「あたしんち」「テスト」「あほ」などなど。一方、銀座は、、、エアタグが重なりすぎて何がなんだかわからない感じでした。
この手のサービスは、これから益々ブラッシュアップされていくのでしょう。
そのブラッシュアップの過程で、空間的な同期の概念がより磨かれていくと、さらに面白いサービスができそうです。
向かう方向は、ワープとかそういうSFの世界に一歩近づく手前の、空間的擬似同期なのかなぁ?