バーチャルからリアルへ

総務省が、「ICT(Information and Communication Technology)を活用した地域社会への住民参画のあり方に関する研究会」というプロジェクトを立ち上げたようです。長岡市と千代田区で実証実験が行われるとか。SNSのシステムを採用するそうなので、八代市の「ごろっとやっちろ」みたいな展開を想像すればよいのでしょうか。

先日、総務省は「ブログ・SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)の現状分析及び将来予測」を公表しましたが、それを見ても、随分とソーシャルツールに注目していることがわかります。今回の試みがどう展開していくのか非常に気になるところです。

ところで、これまでのウェブコミュニティはバーチャル色が強く、どこか日常とはかけ離れたものだったように思います。それがソーシャルツールの進化に伴い、徐々にリアル社会に近づいてきているようです。背景には、ネット接続環境の普及があるのでしょうが、さらにコモディティ化すると、そこはもう仮想空間ではなく完全なリアル空間になるのかもしれません。

「人は6人を介して誰とでもつながることができる」というのがSNSの基本にある「6次の隔たり」という考え方だといいます。これまで物理的につながりえなかったものが、ネットを介してリアルにつながっていく。より多くの人がこれを体感するようになると、新しいスタイルのネット社会が生まれるのかもしれませんね。

【資料】
「SNSで地域社会への住民参画を促進する」総務省が研究会を発足(日経BP)
ブログ・SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)の現状分析及び将来予測