ビジネスSNS「CU」

YAHOO!JAPANが、11月4日にリリースしたビジネスSNS「CU」ですが、巷でというか、その筋の方々の間で随分話題になっているようです。私も4日深夜に登録(ID744)してみたのですが、24時間経った先ほど確認してみると既に2000人を超えており、1日約1300人が登録されたことになります。

CUですが、SNSのベースエンジンとしては、OpenPNEを採用されているようです。バージョンは最新の2.12あたりでしょうか。ただ、機能は、少なすぎると言っていいほど、最小限に絞られています。そのぶん、デザインはすっきりとしています。所々には、OpenPNEのデフォルトで採用されている素材なんかも残っているし、荒削りなぶん妄想を膨らませてくれるといったところでしょうか。「ここが○○になって、××の開発が進み、△△あたりのスタンダードになっていくと、面白いかも・・・」などと、つい、悪巧みが頭の中を駆け巡る、ワクワク感があります。

ただ、現時点の機能だけを見ると、いただけないところも多いのが現状だと思います。既に登録を済ませた複数の方が「何をしていいのか分からない」と、あちこちで発言されているように、ログインしたマイページに、新着の日記やコミュニティのトピックが掲載されているわけではないので、次のアクションに移りづらい気はします。もともと、SNSのメディア特性としては、マイページにおける情報のパーソナライズと、コミュニティにおける情報のソーシャライズがあると思うのですが、この辺りをどうビジネスSNSとして生かしていくのか、という明確な意図は、今のところ見当たらないのではないでしょうか。

ところで、ビジネス系SNSといえば、古くはトモモトから、最近だとLinkedInあたりまで色々と登録してきました。SNSヲタとしての興味と、人脈づくりができればという淡い期待を込めて登録を繰り返した、といったところでしょうか。

トモモトは、asahi.comのフィードを表示させるなど、ビジネス色の強いSNSでしたが、06年3月に閉鎖され、会員は「キャらリア」に統合されました。キャらリアは、適正診断やビジネススキルアップ等のコンテンツも豊富で、特色あるSNSだったのですが、今年2月には閉鎖されました。ドイツから(だったかな?)入ってきたXing(旧 OpenBC)、ウェブ名刺機能などを備えたキャリコネ、最近ではwizliやニフティのビジネススペースも、同じジャンルということができるでしょう。

こういったところには、私も登録し、しばらく活動をしてみるものの、正直、mixiやgreeのほうがビジネスには役立っているのです。なぜ?というところを少し考えてみると、1.日本のビジネス慣習みたいなものと合わないの?2.上手くコミュニケーションスタイルをデザインできていない?あたりが思いつきます。あとは、サイトとして、コンテンツを詰め込みすぎてもNGだし、簡略化しすぎても物足りないというところもあるかもしれません。この辺りが、ビジネス系SNSのキモなのではないでしょうか。

という感じで、しばらくはヲチしたい「CU」ですが、気になるところとしては・・・、
そういえば、Yahoo!DAYSってありましたよね、、、というところがまず1点。友人のタグ付け機能や、バックボーンにあるYahoo!IDの母数などを考えると、もっと頑張って欲しかったのに、現状ではスパムメッセージだらけになっているのを見ると寂しい気がします。

もう1点は、しつこいようだけどOpenPNEを採用した点。ここは、しばらく妄想を膨らませてみることにします(笑)