SNSに関するデータから

一週間ぶりのエントリーになります。
仕事も適度に忙しく、他の方々のブログめぐりをしているうちに疲れ果て、自分のエントリーする時間と気力がなくなってしまうという毎日を過ごしていました。まあ経験上「無理してエントリーしない」ことは、ブログを続ける上で大変重要なファクターだと思うので、いい充電期間(大してできていませんが…)だったということにしておきます。

ところで、今日も朝から大量のメルマガチェックをしていたのですが、興味深い2本の見出しに出会いました。

●SNSを「聞いたことがない」5割超、「利用したくない」8割弱(ITmediaニュース)

●人脈づくりサイトのSNS、知名度は低いものの、21.4%が「利用したい」(cnews)

この調査は、C-NEWSと日経産業新聞が共同で実施した「ネット1000人調査」。上の2つは両方とも同じデータをもとにして、ニュースとして報じられているわけです。なのに、この印象の違いは何なのでしょうか。ITmediaニュースだけを読んでいたら、SNSも可能性は低いなぁ、と思っていたかもしれないし、C−NEWSだけを読んでいたら、秘めた可能性に過度な期待を抱いていたかもしれない。

最近、ネット調査が随分増えてきて、その精度について論議されることが多くなったようです。asahi.comにも、ついこの頃『ネット調査、「不満」高めの傾向 訪問面接と比較』という、厚生労働省関連の独立行政法人「労働政策研究・研修機構」 の調査を基にした記事が載っていました。ここでは主に、ネット調査と面接調査のデータの出方の違いを指摘しながら、ネット調査の代表性に(?)という問題提起をしていたようです。

しかし、サンプルの代表性もさることながら、ネット調査には、より一層の「分析力」と「咀嚼力」に加え、テキスト化のスキルが問われるようになるのではないでしょうか。

既存メディアは世論調査の結果など、結構いい加減に報道している部分もあります。メディアが発表するデータは、世論をも動かす可能性を秘めたもの。ネット、既存メディアに係わらず、責任の重さを十分に認識し、自戒する必要がありそうです。


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