ゆのまえの食と農を考えるシンポジウム

8月27日、28日、九州テレコム振興センターの研究員として、熊本県球磨郡湯前町のシンポジウムに参加してきました。今回の取り組みは今年度下期に数回のシリーズで取り組むもので、私は、全体のコーディネートとワークショップ進行、4回目、プロモーション講座の講師をお手伝いすることになっています。

湯前町には、これまで何十回と足を運びました。地域情報化イベントでの講演や祭りの情報発信支援、商工会会員さん向けのFacebook講座など内容は様々です。どちらかというと、これまでは「インターネットって便利です、みんなで使いましょう」という内容が多く、インターネットを上手く道具として使い倒して、これまでになかった価値を作り出す、というところまでは実現できていなかったように思います。

ただ、今回は少し趣が違います。極端な言い方をすると、インターネットや情報通信技術はどうでもよくて、地域の食と農を活性化させ町外に打って出る手段として使えるのであれば、それらを使っていこうというスタンスなのです。

最近、ITに強い、もしくはその世界で活躍してきた友人が、地域での活動を始め、地域の活性化に一役買っているケースが多くなってきました。やはり、ITがコモディティ化したことで、それを使えること自体が強みではなく、それを使って日常の課題を解決するスキルがより求められるようになったからなのでしょう。様々な活動の中で、知らず知らずのうちに“デジタル”の便利さや面白さを体感している。そんな状況をいかに自然に作り出していけるかが、自分のこれからのミッションなんだと、今回の取り組みを通じて改めて考えているところです。

湯前町には、くま川鉄道、まんが美術館、山奥なのに塩泉が湧く湯楽里の温泉、潮神社(おっぱい神社)とおっぱい祭り(・∀・)、杵つき米、市房漬、球磨焼酎など、自慢すべきお宝がたくさんあります。そんな宝を、よそ者の力で何とかするのではなく、地元のみなさんと寄り添いながら共に育んでいけるような、そんな活動が続けていければと思っています。

最後に写真を数枚。湯前の郷土料理「ほねかじり」。これを頬張りながら、球磨焼酎「極楽」をいただくのが最高です。