社会情報学会(SSI)九州・沖縄支部研究会

11月22日(土)、社会情報学会(SSI)九州・沖縄支部研究会に参加させていただきました。私は、学会に所属しているわけではないので、“外野”として参加し、第1部で「地域情報化の現場から」というお題で報告をさせていただきました。

報告では、今、私自身が“地域情報化”と呼ばれる活動の中で注視している「ソーシャル」「ハイパーローカル」「オープン」のうち、後ろ2つについて事例を紹介しました。

ハイパーローカルの取り組みの事例としてピックアップしたのは、佐賀市の事業として展開をお手伝いしている「つながるさがし」です。佐賀市内の15小学校区でハイパーローカルなウェブサイトを構築し、約50人の市民ライターが月100本の記事をアップしていることを紹介しました。私が思い描くハイパーローカルメディアの形に持って行くにはまだまだ課題もありますが、少しずつ積み上げていっている現状をお話しました。

オープンというキーワードは、やはり自身が今年から本腰を入れて取り組んでいるオープンデータ、Code for Sagaの活動について報告しました。なぜオープンデータに可能性を感じるのかという部分をお話したつもりなのですが、今ひとつ伝えきれなかったかもしれません。近江商人の教えに、売り手よし、買い手よし、世間よしの三方良しというのがありますが、オープンデータはまさにそのモデルなのだと思います。データの出し手良し、データの使い手良し、世間よしのモデル実現が大事なのでしょう。Code for Sagaは、その連携を円滑に進めていくための役割を果たすのだと宣言してきました。

大学の先生方の前で、こういった報告をさせていただくことは、自身の考えや取り組みの戦略性を整理し、俯瞰できる貴重な機会です。これをきっかけに、それぞれの取り組みとして何をどう動かしブレイクスルーしていくのか、改めて考えていきたいと思います。