デコメとレコメンデーションエンジンを駆使した、携帯メールベースのSNSっぽいサービス「ザブトン」がリリースされたというので、早速登録してみました。
指定のメアドに空メールを送ると、自分のアバターが表示されたデコメが返ってきます。そこで、何か自分の発言をメールで送ると、それが誰か関わりのありそうな他メンバーに配信され、それにまた返信されることで、ネットワークが広がるという仕組みになっているようです。
ただ、登録し、面白半分にメールを2通くらい送ってみたら、メールがくるはくるは・・・メールによる頻繁なコミュニケーションに慣れていない私にとっては、それが10通を超えたあたりから、だんだん苦痛に・・・、ついには登録から2時間、約20通のメールを受け取ったところで退会してしまいました。
携帯メールは、究極のパーソナルデバイスに、プッシュ型で情報を届けることのできる、有効なプロモーションツールです。ただ、いかに優秀なレコメンデーションエンジンを搭載したシステムであっても、情報発信者と自分との間で、何らかのパーミッションなしに送られてくる情報というのはどうなのでしょうか。
もしかしたらケータイメール世代ではないから、違和感を覚えるのかも知れませんが・・・
ソーシャルツールは、情報を取りに行くプル型と、情報の発信者と受信者を精度よくつなぐレコメンドをベースにしたプッシュ型の情報流通を、バランスよくデザインしないと違和感を生んでしまうのだと思います。おそらく、このサービスも、「この話題から抜ける」という選択肢(これもメール送信)を選ぶことによってレコメンドの精度が上がっていくのでしょう。
ただ、今回、私が感じた違和感は、パーソナルの領域〝ケータイ〟に、見ず知らずの個人が、プッシュで関わってきたことから生じたのだと思います。
最近よく考えていることなのですが、心地よいウェブサービスを作り上げるには、個人の領域とソーシャルの領域、またその交わる部分を、どうデザインしてあげるかが重要なファクターになるのではないでしょうか。
schmidt
2008 年 7 月 7 日>もしかしたらケータイメール世代ではないから、違和感を覚えるのかも知れませんが・・・
遅レスで失礼。「もしかしたら」が「実際そうだった」場合にどうすればいいのかと考えざるをえません。
周囲にはいないなあ。そんな状況を前提に「新聞」とか「メディア」とか「コミュニティー」とか語れて、感じることができるやつ。どうしよう。
saygo
2008 年 7 月 8 日>schmidtさま
コメントありがとうございます。
>周囲にはいないなあ。そんな状況を前提に「新聞」とか「メディア」とか「コミュニティー」とか語れて、感じることができるやつ。どうしよう。
おっしゃるとおりです。
本当に、新聞や地方メディアの「存在意義」を残すのであれば、既存の枠にとらわれない何らかの仕掛けが必要だと思います。
現状を眺めていると、得体の知れない何かを、恐るおそる自分達のフィールドに引っ張り込んで、その既存の価値観だけで評論してるというのが実態でしょうね。
hogeNEWSとか、hoge協議会とか、hoge協会とか・・・そんな枠の外で、ドラスティックに動き出し、横連携を真剣に・・・という流れが必要だと思うのですが、いかがでしょうか。
一度、ゆっくりお話をさせていただきたいのですが・・・。
schmidt
2008 年 7 月 8 日一度、東京ででも、有志ミーティングやってみますかね。わたしのようなロートルが考えることはもう通用しないかもしれませんが・・。
saygo
2008 年 7 月 9 日>schmidt さま
>一度、東京ででも、有志ミーティングやってみますかね。
了解しました。
ただ、今さら勉強会をやってもしょうがないと思うので、行動を前提とした取組みにしたいですね。
>わたしのようなロートルが考えることはもう通用しないかもしれませんが・・。
何をおっしゃいますか。
ぜひ、世代とか、業界とか、色々な枠組みを超えたミーティングにしたいものです。
改めてご連絡差し上げます。