最近のウェブサービス

ウェブに限らず、新しい商品やサービスが市場に投下されるとき、誰がどういうシーンで必要とするか、使うかということを想定することは、当然必要なことです。すでに、そこにマーケットがあるか、未開拓市場なのかで、そのマーケティングは随分変わってくるのだと思いますが、少なくともある程度のリサーチと戦略の根拠は必要なはずです。「使うはずだ!必要なはずだ!」という超プロダクトアウトで押し通し、上手く回らなくなる様を、常日頃、目の当たりにしているだけあって(苦笑)、私自身、新しいプランをまとめるときに、もっとも気を使うところでもあります。

ただ、自省も込め、最近どうも気になっているのは、新しくローンチするウェブサービスの多くが、本当にその当たり前のマーケティングができているかということなのです。

私は、Web2.0という新しい概念がネット界を賑わすようになったころ、それを、インターネットが技術志向からコンテンツ志向、ユーザ志向に様変わりしようとしているムーブメントだと説明したことがあります。ただ、ここ1年くらいの様子を眺めていて思うのは、どうもそのムーブメント自体が、技術志向からの脱却であったのはよしとしても、結局のところ、一部のイノベータやアーリーアダプター向けのものであって、アーリーマジョリティはもちろん、レイトマジョリティまで浸透するには程遠いものだったように感じています。

ローカルエリア中心に仕事をしていると、その辺りを顕著に感じることが多く、自分が追いかけている新しいウェブサービスが、どれもキャズムを超えてコモデティになるようなものではないような気がしているのです。

それで、これを解決するためにどうするか。
最近は、夜な夜な、この辺りのことを考えながら、マインドマップとにらめっこする日々を送っています。