ソーシャルデザイン

先日、どうしても今すぐに手に入れたい本があって、久しぶりに本屋さんに行きました。そこで、目にした本「ソーシャルデザイン〜社会をつくるグッドアイディア集」、装丁もページも緑色という斬新さもあって、つい手に取り”ついでに”購入してしまいました。それで、出張の移動中に開いてみたのですが、サラリと読めた割には、色々と考えさせられました。

内容は、新しい視点のソーシャルビジネス事例集といった感じなので、学術的な深い考察はあまり期待せずに、アイディアのヒント探しくらいのつもりで向きあうとよいのかもしれません。

いいなぁと思った事例は、フランスのサービスで、おばあちゃんたちを指名して編み物をしてもらうマッチングシステム「ゴールデン・フック」、ソーシャルメディアを上手く活用するイケメン農家「トラ男」などなど。中には、聞いたことある話もいくつかはあったのですが、多くは、「へ〜、おもしろい!」とうならせる事例ばかりでした。

そういった意味で、自分の発想力を柔らかくしてくれる効果はあったなぁと思います。

ただ一方で、このサービスって、お金はどこでどう回ってるのだろうという疑問が残るものもありました。ボランタリーな取り組みは素晴らしいし、もしそこから、結果として既存のシステムにとらわれない新しいモデルが生まれているのならば、理想的なスタイルだと思います。ただ、明確なエコシステムが描けないまま、”いいこと”だからという勢いだけで走ってしまい一過性のパフォーマンスで終わってしまうのでは、折角のアイディアが勿体ないと思うし、自身、その辺りをしっかりデザインして行かなければと、、、

本題と外れてしまいましたが、、、

サラリと読めるわりには、案外色々なことを考えさせてくれた緑色の本。
新しい企画を考えてて行き詰まったときには、また開いてみようと思います。