「ドラえもん」勝手に最終話・漫画化し販売、男性が謝罪(NIKKEI NET)
このニュースを見て、著作権フリーの小説「スレイブ」を思い出しました。確か、「自由に続きを書いてもいいよ」みたいなことを書いてあったのですが、これを見て、著作権の考え方を少し変えることで、創造力みたいなものが大きく広がることを、初めて意識しました。
ところで、この「ドラえもんの最終話(これ自体がもともと偽者なのですが・・・)」の話、著作者の権利を無視し収入を得ていた行為自体は問題なのですが、ある一つの想像を形にして、多くの人の夢というか、ニーズを満たしたという意味では、何か著作権とは別の部分で意義さえ感じます。
Slashdotの記事 でも指摘がありましたが、ネット上のコンテンツに関する著作権の話題が後を絶ちません。GoogleやYouTube、winnyなどがそうであるように、新しい便利なサービスが出てくると、必ずといっていいほど著作権の問題が付きまといます。しかし一方では、オープンソースやAPI 公開などの、既存の概念では語れない、魅力的なサービスが提供されるケースも増えてきています。
「著作者の権利」を保護することは、当然のこととして理解できるのですが、ネットの普及で、従来型の著作権の概念だけでは処理できない「新しい価値観」みたいなものが生まれ、ますます増えているのも事実です。
そういえば、昨日はこういったニュースも流れていました。
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BBCも、番組アーカイブをCCライセンスで公開しています。
既存のイデオロギーが、必要以上にクリエイティビティを阻害しないようにあってほしいものです。