こがん・そがん・あがん・どがん

この度、会社のステッカーを新調しました。デザインは、弊社でいつも仕事をご一緒させていただいている今村デザインさん作。昨年、佐賀県のさがUターンナビというサイトのコンテンツとして、佐賀弁の魅力を紹介させていただいた際に描いていただいたイラストがもとになっています。原画は、「あぎゃん!」なので、どちらかと言えば、私の故郷である鳥栖の言葉に近かったのですが、ここは敢えて肥前の言葉で。

実は、この絵をみて、じわじわとアツい思いがわき上がってきたのです。

目線を高く置き、大声で叫ぶ武士。恐らく、幕末期の佐賀にはこんな人がたくさんいたのでしょう。いや、佐賀だけでなく、全国に、ご当地の言葉でアツく未来を語る志士たちがいたのだと思います。幕末のドラマや映画を見すぎかもしれませんが、立場を超え、ともに考え創り上げていく姿は、私も大事に思い取り組んでいるシビックテック的な何かを感じます。

2021年に時を戻します。

地方創生という言葉が使われ初めて、どのくらい経ったでしょう。東京一極集中は緩和され、それぞれの地方の特色や強みを生かした「地方創生」が進み、まさに地方の時代が訪れる。そんなはず、、、だったですよね。地方では、未だに「地方はこんなに暮らしやすいですよ〜」とか「東京より自分の時間が持てますよ〜」とか「終業後にサーフィンできますよ〜」とか、そんな移住キャンペーンを展開しています。隣の街から人をゲットしようみたいな取組もたくさんあります。

こんな地方って、本当に魅力的なんでしょうか?
その地方に住んでいるみなさんは、本当にそれで納得できています?

私は、何となくモヤモヤとした違和感をずっと感じています。
地方で生まれ、地方に育ち、そこで一生を送る一人の市民として、何かモヤモヤするのです。
誰のための地方創生なんだろうかと。

ただ、行政としてこのような施策に目がいくのはしょうがないことだし、これを煽る企業やメディアがある以上、これからも歯止めはきかないでしょう。

じゃぁ地方創生のモヤモヤ感は今後も拭えないのか!というと、そうでもないと思うのです。一番足りていないのは、地方を創生する力を地方で育むという発想なんです。足りないものはよそから持ってくるばっかりでは、到底、地域の未来なんて拓けるわけがありません。片田舎の小屋で、世界を取りに行くような輩を生み出すことを真剣に考えるべき時だと思うのです。

だからこそ、新しいステッカーには「佐賀弁で未来を語ろう。」と記しました。

だって、日本全国どこへ行っても、地方の未来を標準語で語り合ってるってつまらないでしょう。私は、日本全国、場合によっては世界の未来を「佐賀弁」で力説し続けたいと思っています。
そんな仲間を探しています。