シニアネットに教わること

最近、パソコンの勉強を中心に活動する地元シニアのグループ「シニアネット」に、よく顔を出しています。インターネット講習会をしたり、パワーポイントの楽しい使い方をアドバイスしたり、少しでも自身の知識が役に立てばと思い、ほぼ趣味で活動しています。

そこで気付かされたことがあります。実は、みなさんパソコンの中に入っているアプリケーションは、officeから動画編集まで結構使いこなされます。画像、動画編集に関しては、スキルの低い私の方が教えてもらうくらいです。ただ、インターネットになると、正しく幅広い知識をお持ちの方が、まだまだ少ないように思います。お話をうかがっていると、どこかに「怖さ」を感じている方も多いようで、そういった外部(メディアなど)からインプットされた情報が、大きなハードルになっていることを感じます。

デジタルデバイドを考える中で、年代による格差は大きな要因としてピックアップされます。そして、この大きな原因は、ウェブの世界を楽しく便利に使うという経験の少なさ、触れる機会の少なさからきているように思います。

本当に、ユビキタスな時代を目指すのであれば、インターネットにかかわる様々な人たちが、こういったところに、もっと目を向けるべきではないかと思います。それも、型にはまった講習会ではなく、ユーザ視点でかゆい所にきちんと手が届く取り組みが必要なのでしょう。

またこれは、情報と人を有機的につなぐという視点からすると、既存メディアもその一端を担うべきだと考えています。