古きものが死に瀕している。でも誰も来るべきものを明確に見出せない。それがテサラック。

SNSはプラットフォームになるのか?

火曜日, 5月 20th, 2008

いよいよ、Facebookが日本語化されサービスをスタートしました。

Facebook幹部:「われわれはインターネットのネットワークオペレーターになる」(ZDNetJapan)

この記事の中では、Facebookはネット上の次世代プラットフォームに・・・といった方向性が語られています。当然、この手の記事も増え、あちらこちらで、mixi vs Facebookだとか、日本のSNS市場再編だとかが取りざたされているようです。greeがこのタイミングでTVCMをスタートしたことも、何か大きな流れを感じます。

さて、最近はめっきり聞かなくなりましたが、「ウェブ2.0」というウェブサービス進化の流れの中で、最もクローズアップされたキーワードは「共有」「シェア」ではなかったでしょうか。私自身、これまでのプレゼンや講演など、多くの機会に「共有」というコトバを連発してきました。

ただ最近になって、「ちょっと待てよ!」という気持ちが大きくなっています。それは、Facebookが登場、API公開によりSNS内でのアプリケーション開発が盛んに行われ、SNSこそがウェブ上の個人のプラットフォームだ・・・的な流れが出てきたことに対するアンチテーゼなのかもしれません。

私のケチな一面なのかもしれませんが(苦笑)、情報は、「共有」ではなく「所有」から全てが始まるのだと思います。インターネット上では、そのポテンシャルを追う一部のイノベーターによりいち早く「共有」が語られ、それが災いして、キャズムの手前辺りで足踏みが起こっているのではないかとさえ感じます。上手く表現できないのですが、「共有」が、多くの局面で、結果とか手段ではなく目的になってしまったという感じでしょうか。

素人なりにウェブサービスのトレンドを追いかけ、それを「善」としてきた自分なのですが、ここにきて、このウェブ2.0化こそがインターネットという道具がキャズムを越える上でのネックになっているのではとさえ考えてしまいます。

さて、人がウェブにかかわりを持ったとき、真っ先に情報を「共有」しようと考えるのでしょうか?それとも、独り占めする?・・・やっぱり状況に応じて共有?ということになると、全ての基本は、パーソナライゼーションに行きついてしまうのかもしれません。もっと、パーソナルをベースにして共有を考えるところに、次世代プラットフォームの可能性が見えるのではないでしょうか。

その辺りのことと、デバイスとシチュエーションをどう組み合わせるかが、これから大きなポイントになってくるのだと思います。

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「紐帯」のこととか

土曜日, 4月 26th, 2008

「ソーシャル○○」を語る数々の場面で引用される、グラノベターの「弱い紐帯の強さ論」。私もSNSに興味を持った頃に出会い、少なからず影響を受けました。

しかし、これらがウェブ上で可視化されることで、量的な見方に偏りすぎているのでは?、という「消化不良」を今さらながら起しています。本来、「紐帯」とは機械的に作られたものではないので、その一つ一つに、編み出される背景などの多種多様な要因が潜んでいるはずなのですが、これが物理的な距離だとか、アルゴリズムによって置き換えられたとたんに薄れてしまう、というかそんな感じです。うまく言えないのですけど…。

デジタルデータ上で可視化されるリレーションと、その背景に存在するリアル(非デジタル)で微妙なファクターは、その両者が上手く共存してこそ新たな価値を生み出すものだと思います。それは、マーケティングリサーチで言うと、サンプル調査(悉皆調査かな?)とグループインタビュー、定量と定性みたいなポジショニングに近いのかもしれません。

こう考えると、SocialGraphはじめ、今後ウェブ上で重要なポジションを占めるであろう「ソーシャル」なツールにも、もう一つ何らかの「スパイス」が必要なのでかもしれません。そのスパイスが何かは、私の中で、まだ明確には整理できていないのですが、おぼろげに感じているのは、例えば、BTや位置情報、パーミッション、レコメンデーションなどを複雑に組み合わせたアルゴリズムではないかということです。突き詰めていくと、人工知能とかそんな領域に近くなってしまいそうなんですが・・・。

モノとヒト、ヒトとモノ、モノとモノをつなぐ過程においては、この紐帯のバックボーンにある「質」をどう捕らえるかが、これから先のコミュニケーションデザインのキモになってくるのだろう・・・とか、毎晩、歯切れ悪く考えていたりします(苦笑)

ただ、エンドユーザーから見れば、便利とおせっかいは紙一重なので、これを見分けることが重要になってくるということは間違いなく言える思います。

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