木曜日, 11 月 6th, 2008
YAHOO!JAPANが、11月4日にリリースしたビジネスSNS「CU」ですが、巷でというか、その筋の方々の間で随分話題になっているようです。私も4日深夜に登録(ID744)してみたのですが、24時間経った先ほど確認してみると既に2000人を超えており、1日約1300人が登録されたことになります。
CUですが、SNSのベースエンジンとしては、OpenPNEを採用されているようです。バージョンは最新の2.12あたりでしょうか。ただ、機能は、少なすぎると言っていいほど、最小限に絞られています。そのぶん、デザインはすっきりとしています。所々には、OpenPNEのデフォルトで採用されている素材なんかも残っているし、荒削りなぶん妄想を膨らませてくれるといったところでしょうか。「ここが○○になって、××の開発が進み、△△あたりのスタンダードになっていくと、面白いかも・・・」などと、つい、悪巧みが頭の中を駆け巡る、ワクワク感があります。
ただ、現時点の機能だけを見ると、いただけないところも多いのが現状だと思います。既に登録を済ませた複数の方が「何をしていいのか分からない」と、あちこちで発言されているように、ログインしたマイページに、新着の日記やコミュニティのトピックが掲載されているわけではないので、次のアクションに移りづらい気はします。もともと、SNSのメディア特性としては、マイページにおける情報のパーソナライズと、コミュニティにおける情報のソーシャライズがあると思うのですが、この辺りをどうビジネスSNSとして生かしていくのか、という明確な意図は、今のところ見当たらないのではないでしょうか。
ところで、ビジネス系SNSといえば、古くはトモモトから、最近だとLinkedInあたりまで色々と登録してきました。SNSヲタとしての興味と、人脈づくりができればという淡い期待を込めて登録を繰り返した、といったところでしょうか。
トモモトは、asahi.comのフィードを表示させるなど、ビジネス色の強いSNSでしたが、06年3月に閉鎖され、会員は「キャらリア」に統合されました。キャらリアは、適正診断やビジネススキルアップ等のコンテンツも豊富で、特色あるSNSだったのですが、今年2月には閉鎖されました。ドイツから(だったかな?)入ってきたXing(旧 OpenBC)、ウェブ名刺機能などを備えたキャリコネ、最近ではwizliやニフティのビジネススペースも、同じジャンルということができるでしょう。
こういったところには、私も登録し、しばらく活動をしてみるものの、正直、mixiやgreeのほうがビジネスには役立っているのです。なぜ?というところを少し考えてみると、1.日本のビジネス慣習みたいなものと合わないの?2.上手くコミュニケーションスタイルをデザインできていない?あたりが思いつきます。あとは、サイトとして、コンテンツを詰め込みすぎてもNGだし、簡略化しすぎても物足りないというところもあるかもしれません。この辺りが、ビジネス系SNSのキモなのではないでしょうか。
という感じで、しばらくはヲチしたい「CU」ですが、気になるところとしては・・・、
そういえば、Yahoo!DAYSってありましたよね、、、というところがまず1点。友人のタグ付け機能や、バックボーンにあるYahoo!IDの母数などを考えると、もっと頑張って欲しかったのに、現状ではスパムメッセージだらけになっているのを見ると寂しい気がします。
もう1点は、しつこいようだけどOpenPNEを採用した点。ここは、しばらく妄想を膨らませてみることにします(笑)
Tags: SNS, Yahoo!
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日曜日, 10 月 26th, 2008
もっと早く、このエントリーをあげるべきだったけど、1週間、間があいてしまいました。
もうお気づきかと思いますが、実はこのブログのエンジン「wordpress」の調子が思わしくなくて、丸ごとwordpressを入れ替えるという作業を行っていました。投稿が保存の段階でとんでしまったり、タグクラウドの日本語タグが効かなかったり・・・。何とか、のせ変えては見たものの、記事IDが全て変ってしまうという事態に見舞われ、リンクの多い主なエントリだけリダイレクトを書いて急場をしのごうかなどと悩んでいるところです。
という長い言い訳は置いといて、
10月17日、18日、この一つ前のエントリでも紹介した、第3回地域SNS全国フォーラムin佐賀が、無事終了しました。今回私は、完全に裏方で、自分で設定したパネルセッションを、どれもまともに聞くことができませんでしたので、記録VTRでぼちぼち復習をしているといったところです。
それにしても、手前味噌にはなってしまうのですが、「地域SNS」というキーワードで括られる一種のムーブメントに、アンチテーゼを投げかけるという意味では、有意義なフォーラムになったのではないかと感じています。特にメーンセッションでは、ウェブサービスに精通してはいるけど、地域SNSとは必ずしも近い位置にいない3人が地域SNSを俯瞰的に見ること、を主題として掲げており、これをパネラーが見事に果たしてくれました。何事もそうですが、スタート地点の問題提起は重要なポイントなので、このメーンセッションの中身が、2日間にいい影響を与えてくれたと思います。
本当は、ここでレポートしたいところだけど、まだ復習途中なので、皆さんのレポートをご参照いただければと思います。
最後に、今回の私なりの成果を一つ記しておきます。
それは、地域メディア(既存メディアという意味ではなく、情報の媒介としての広義での・・・)の再編が起こっていることを、改めて実感したことです。フォーラムに全国各地から集まった皆さんは、自治体、NPO、企業、個人、学生、研究者、そして新聞社やテレビ局の人たち。「地域SNS」をトリガーに佐賀に集まり、そこで、人と人のコミュニケーション、人と情報のつながりについて論議しているわけです。
ここに、ユーザーに起点を置いた、新たな「地域メディア」の胎動を感じずにはいられません。それがSNSでなければならない理由は、正直、私にはまだ見出せていないのですが、「コミュニケーション」をベースにしたメディアが、地方で求められ始めていることは確信できました。また、それが、これまでメディアと呼ばれていた団体、企業とは全く別の枠組みから生まれ、育ち始めているということも特記しておくべきかもしれません。
Tags: SNS, wordpress, 地域SNS全国フォーラム
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火曜日, 9 月 30th, 2008
今年の2月、横浜で開かれた第2回フォーラムには、私も参加させていただき、簡単なレポートを書きました。そして、縁あって10月17日、18日の2日間、第3回目のフォーラムを佐賀で開催、九州内の地域SNS等で主催させていただくことになりました。詳細はこちら
2004年にSNSを知り、2005年、SNSにどっぷりとハマって、2006年には自社でサービスをスタート。約2年が経つこの時期に、全国フォーラムを地元でできることを、素直に喜んでいます。色々な意味で、苦労も多いですが・・・(笑)
ただ、ここ数年で、SNS周り、いやもっと大きな目線で言うとウェブ2.0の潮流の中で生まれ注目されたサービスの中には、マネタイズの機会を伺いながら廃れていったサービスも多々ありました。素晴らしいコンセプトのサービスなのに、運営側の思惑が空回りして上手くいかないケースも多かったように感じます。そして、これはSNSも例外ではありません。
今回のフォーラムでは、地域SNS万能論ではなく、あえて、今の「地域SNS」と呼ばれる括りに、アンチテーゼを投げかける試みが必要なのかもしれません。その上で、新たな地域メディアに育てるために何が必要なのかといったヒントが探り出せれば、と思います。
最近、色々なウェブサービスを見ていて、「そこに人の営み、生業」といった観点があるか、どんな人がどういうシチュエーションで使って満足や幸せを感じられるか、ということが気になります。
このフォーラムを機に、地域SNSに関しても、少しそういった視点で振り返ってみたいと思います。
Tags: local, SNS
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火曜日, 5 月 20th, 2008
いよいよ、Facebookが日本語化されサービスをスタートしました。
Facebook幹部:「われわれはインターネットのネットワークオペレーターになる」(ZDNetJapan)
この記事の中では、Facebookはネット上の次世代プラットフォームに・・・といった方向性が語られています。当然、この手の記事も増え、あちらこちらで、mixi vs Facebookだとか、日本のSNS市場再編だとかが取りざたされているようです。greeがこのタイミングでTVCMをスタートしたことも、何か大きな流れを感じます。
さて、最近はめっきり聞かなくなりましたが、「ウェブ2.0」というウェブサービス進化の流れの中で、最もクローズアップされたキーワードは「共有」「シェア」ではなかったでしょうか。私自身、これまでのプレゼンや講演など、多くの機会に「共有」というコトバを連発してきました。
ただ最近になって、「ちょっと待てよ!」という気持ちが大きくなっています。それは、Facebookが登場、API公開によりSNS内でのアプリケーション開発が盛んに行われ、SNSこそがウェブ上の個人のプラットフォームだ・・・的な流れが出てきたことに対するアンチテーゼなのかもしれません。
私のケチな一面なのかもしれませんが(苦笑)、情報は、「共有」ではなく「所有」から全てが始まるのだと思います。インターネット上では、そのポテンシャルを追う一部のイノベーターによりいち早く「共有」が語られ、それが災いして、キャズムの手前辺りで足踏みが起こっているのではないかとさえ感じます。上手く表現できないのですが、「共有」が、多くの局面で、結果とか手段ではなく目的になってしまったという感じでしょうか。
素人なりにウェブサービスのトレンドを追いかけ、それを「善」としてきた自分なのですが、ここにきて、このウェブ2.0化こそがインターネットという道具がキャズムを越える上でのネックになっているのではとさえ考えてしまいます。
さて、人がウェブにかかわりを持ったとき、真っ先に情報を「共有」しようと考えるのでしょうか?それとも、独り占めする?・・・やっぱり状況に応じて共有?ということになると、全ての基本は、パーソナライゼーションに行きついてしまうのかもしれません。もっと、パーソナルをベースにして共有を考えるところに、次世代プラットフォームの可能性が見えるのではないでしょうか。
その辺りのことと、デバイスとシチュエーションをどう組み合わせるかが、これから大きなポイントになってくるのだと思います。
Tags: Facebook, SNS, social, Web2.0
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火曜日, 3 月 4th, 2008
2月28日、29日に横浜で開かれた「地域SNS全国フォーラム」に参加してきました。
私は、28日の午後に会場入りし、「地域SNS+αのかたち~まちを元気にする地域情報化プラットホームを展望する」「3大SNS基盤提供者が語る地域SNS」の2セッションを聴講しました。
「地域SNS+α・・・」では、私が勝手に師と仰ぐ河北新報の佐藤和文氏がプレゼンテーションをされました。佐藤さんは、地方新聞社が運営する地域SNSの意義やポテンシャルについてお話をされましたので、同業者としては大変参考になりました。特にシビックジャーナリズム的な切り口での話も多く、他の地域SNSとは違う捉え方、またその一貫性は大変参考になりました。ただ「新聞社の理屈で話してばかりいる・・・」と自省される姿がまた印象的で、SNSという情報発信、コミュニケーションの道具と新聞ジャーナリズムの間にあるパラドックスみたいなものを、改めて考えさせられる機会にもなりました。
2つ目の「3大SNS基盤提供者が語る地域SNS」は、OpenPNE、OpenSNP、Open-gorottoという3大地域SNSエンジンの開発者の共演でした。技術者の観点から次世代SNSを語るセッションは、なかなか興味深いものがありました。トピックとしてはSNS間連携、各エンジンの次期バージョンの機能などの話が多かったのですが、手嶋氏が語った「おひとりさまSNS」というコンセプトに、小林氏が賛同した辺りがキモだったのかもしれません。ちょうど3年前、自社SNSの開発で相談していた方に「どのようなSNSを作りたいのですか?」と問われ「MyYahoo!にSNSの機能が付加されたようなモノ」と答え一笑されたことを何となく思い出しました(笑)
29日は、午後から一地域SNS運営者として、持ち時間10分でプレゼンする機会をいただきました。1ヶ月前に行った60分の講演の資料を10分バージョンに直したので少し消化不良気味だったのですが、行政やNPOだけじゃなくて、地域メディアが運営するSNSにも、また違った切り口の視点があることが伝わったのであれば十分だと思います。
自分自身、2004年末頃にSNSを知り、地域(地域メディア)との相性のよさを感じ(信じ)ながら、新しいサービスを追い続けました。ミクシィ・グリー・キヌガサ・トモモトからスタートしたSNSコレクションも、すでにウォッチングが追いつかないほどになりました。
今回のフォーラムでは、正直、運営者側から見たSNSという道具の使いこなし方、今後の展開についての新たな発見はそれほどなかったのですが、オフラインでのたくさんの出会いがありました。こういった混沌とした中から何かが生まれるのが「SNSらしさ」なのかもしれません。
これを機に、自分なりのSNS観を少しずつまとめてみようと思います。
Tags: SNS
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