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はてなランドのサービス終了

10月1日にサービスインした、はてなの小中学生向けSNS「はてなランド」が10月15日で終了しました。注目していたサービスだっただけに、この急展開は大変残念です。しかしながら、明確な理由は発表されていないので、憶測でコメントを書くのは控えておこうと思います。また、リリースや近藤社長の日記では、「新たに別のサービスとして」という意思表示があるので、ここは、次の展開に期待したいところです。 続きを読む

地域SNSビジネス

ひとつ前のエントリでも書きましたが、2月20日(土)、西千葉で開かれた「地域SNS全国フォーラムin千葉」に参加してきました。

分科会で私が与えられたテーマは「地域における新しいツールとビジネスの関係」。冒頭のプレゼンで、手嶋屋の手嶋さんが「SNSやるならちゃんと儲からなきゃ」という問題提起をされ、寄付やECなどいくつかの具体的方法を提案されました。それに続いて私は、SNSというかソーシャルメディアの特性を使ったクロスメディアプロモーションの事例をいくつか紹介し、プランニングのキモは、、、というような話をさせていただきました。

こういった類いのパネルや、講演をお引き受けすると、必ず出る質問に「で、SNSって儲かりまっか?」というのがあります。実際、地域SNSというカテゴリに分類される多くのサービスが、行政からの助成金で成り立っていたり、別のビジネスがあった上で、その付加価値を高めるために運用されていたりするので、単体で成り立つのは至難の業なのだと思います。実際、広告ベースで頑張っていらっしゃるところも稀にあるみたいですが。

そもそも、地域でSNSが展開される場合、「コミュニケーションの活性化」というのを大命題として掲げられることが多いようです。コミュニケーションを活性化し、これまでに出会う機会のなかった人たちがつながることで、街が元気になるんだという主旨で、しばしば「協働」などといったキーワードとともに語られます。

ただ、度々寄せられる「儲かりまっか?」の質問には、それが市場、マーケットの活性化につながりますか?という意味が込められているのだと思います。ただ、それがまだまだ未開のフィールドだからこそ、地域においては、SNSをはじめとするソーシャルメディア単体でのビジネスが成り立っていないのでしょう。これには、2つの原因が絡んでいるように思います。

1つは、まだウェブ上での文字を中心としたコミュニケーションスタイルが浸透していないこと。最近は、Twitterブームなどもあり、この手のツールが爆発的に普及している印象がありますが、実はまだ「キャズムを越える」までには至っていないのではないかと思います(データを持っているわけではないので、あくまで私周辺を見渡した感覚的なものです)。当然母集団をどこに見るかによって変わるとは思いますが、、、いずれにせよ、コミュニケーション手段としては、携帯電話ほど普及しているような状況ではなく市場の規模も小さいので、まだビジネスモデルを描くことが厳しいのかもしれません。

2つ目は、地方における広告ビジネスやプロモーションの手法が、まだ旧来型モデルが中心だと言うことです。要は、そういったメディアや広告の業界が、ツールの進化に十分についていけずにいるということです。それでビジネスとして成り立っているから進化の必要もないのかもしれませんし、新たな市場を拓くリスクも負わないのかもしれません。また市場が小さく、新興勢力が次々に生まれ育つような土壌がないということも、新たな市場開拓の鈍化につながっているのかもしれません。

こんな中で、ソーシャルメディアを使ってメディアビジネスを成り立たせていくにはどうすればいいのでしょう。

まずは、中長期的な視点から、メディアとしてのグランドデザインを描く必要があります。確かにSNSは地域活性化の可能性を秘めた道具ですが、導入することが目的化してしまうと本末転倒になります。導入後、どういった場面で、誰をコアに利活用促進していくのか。その「場」で生まれたコミュニケーションから、どういった情報価値を生み出し、どういったアウトプットをしていくのか。その「場」の機能と媒体特性をいかし、足りないものを他で補いながら、どう市場活性化につなげていくのか(儲かるか)。当たり前のことばかりなのですが、メディアビジネスでは、そういったことを描きながら、ある意味大いなる妄想を広げておく必要があると思うのです。

SNSは、地域メディアと相性がいい道具であるという考えは以前と変わりませんが、その周りにある既存のメディア、既存の情報、あるいは既存のリアルなコミュニティとどう組み合わせるかを描くことが、ビジネスとしてのポテンシャルも最大化するポイントなのだと、フォーラム参加を機に改めて考えた次第です。

地域SNS全国フォーラムin千葉

今日(2月20日)、千葉大学けやき会館で開かれる、地域SNSフォーラムin千葉に参加させていただきます。
私の担当は、分科会のパネルセッションで、テーマは「地域における新しいツールとビジネスの関係」。あまり胸を張ってお話できるようなネタもないのですが、事例をいくつか紹介しながら、これからのローカルメディアビジネスについて語ってみようかと思います。

分科会2−2(15:05〜16:35)
・地域における新しいツールとビジネスの関係 ―Twitter、動画中継などをどう使うか
手嶋守(手嶋屋 代表取締役)
牛島清豪(佐賀新聞社 デジタル戦略チーム)
細谷拓真(Yokotter 代表)

詳細は、公式サイトをご覧ください。

ツツヌケ その2

前回につづき、最近お気に入りのSNS「ツツヌケ」に関するエントリです。
ここのところ、日経産業新聞でSNSに関する話題が連載されました。この連載の最終日、20日付けで「ツツヌケ」が紹介されました。最後にこれをもってくるとは、いいところに目をつけたなぁ、などと感心しつつ、その後ツツヌケにログイン。すると、マイホーム(自分の部屋)のちゃぶ台の上に新聞が置いてあるんです。当然のようにクリックすると、こんな新聞が。

あちこちのウェブサービスで、「このサービスが●●新聞に掲載されました」「●●テレビの番組で紹介されました」というリリースはよく見かけます。ただ、これは運営者側の満足で、ユーザにとってはどうでもよかったりすることも多いのではないでしょうか。それに比べ、新聞に載ったことを伝えつつ、パロディ版新聞の号外を作ってユーザーにさりげなくプッシュで知らせる。ユーザーさんたちからは、管理人さんの日記に「おばちゃんすごいね」「忙しくなるだろうけど頑張って」「新聞買ってきたで~」というコメントがたくさん寄せられています。

ツツヌケのサブタイトルは「日本おせっかい化計画」。

ワントゥワンで濃密なリレーションを築くおせっかいではないのですが、さりげないプッシュ配信や、忘れた頃につく管理人からのコメントが、「心地よいおせっかい」だと感じてしまうから不思議です。

ツツヌケ

自称SNS研究家(他称SNSヲタ)として150箇所以上のSNSをヲチしてきたのですが、最近少しばかり単調なSNSに飽きているところがありました。SNS、特に国内のSNSは、ライフハックツールとしては、まだ未熟な感が否めないし、コミュニケーションツールとしては単調すぎるというか、物足りない感じがしていたのです。

ただ最近、かなりはまっているSNSがあります。既にあちこちでうわさになっている「ツツヌケ~日本おせっかい化計画~」がそれです。このSNSは、ツツヌケ荘という昭和の香りのする〝間借り〟が舞台になります。部屋を一つ貸してもらうことイコール会員登録です。いわゆるID1のアカウントは〝管理人のおばちゃん〟で、何とも味のある強烈な個性と、不思議なの包容力をもって迎えてくれます。

ログインすると、マイホーム(自分の部屋)の前に、廊下で住人と出会う演出があり、アンケートなど簡単な会話を交わして部屋に入ります。また、この部屋が、実にSNSらしくなく作られていて、ホンワカと温かい気持ちにさせてくれます。基本的に、SNSとしての機能は、OpenPNEベースだということもありオーソドックスなのですが、それを、インターフェースと、そこにいる数人のキャラクターが、いい感じに小気味よく演出します。また、それが妙に心地いいのです。

SNSの中でも、「地域SNS」と呼ばれるカテゴリ周辺のことを調べていると、「地縁、血縁」というキーワードがよく出てきます。昔から存在する、ある地域の人々独自の価値観や、それをベースに集まる講や、祭りといった行事と、SNS上に繰り広げられるコミュニティや、ともだちリンクの機能が重なるからなのでしょう。

でも、〝ツツヌケ〟に感じるものは、そのウェブ上に再現された社会のシステムみたいなものに、さらに人間臭さみたいなものを吹き込んでいく試みなのだと思います。メタバースのような場所も、一種の仮想現実なのかもしれませんが、このSNSの場合は、むしろ〝仮想ではない〟ことの演出が新鮮です。この効果として、懐かしさや温かさといったものをウェブ上で再現しているのが見事だと思います。

5000分の1の日記に、直に管理人のおばちゃんから、さりげないコメントが付くと、やっぱ〝粋〟を感じてしまいますね(笑)

ビジネスSNS「CU」

YAHOO!JAPANが、11月4日にリリースしたビジネスSNS「CU」ですが、巷でというか、その筋の方々の間で随分話題になっているようです。私も4日深夜に登録(ID744)してみたのですが、24時間経った先ほど確認してみると既に2000人を超えており、1日約1300人が登録されたことになります。

CUですが、SNSのベースエンジンとしては、OpenPNEを採用されているようです。バージョンは最新の2.12あたりでしょうか。ただ、機能は、少なすぎると言っていいほど、最小限に絞られています。そのぶん、デザインはすっきりとしています。所々には、OpenPNEのデフォルトで採用されている素材なんかも残っているし、荒削りなぶん妄想を膨らませてくれるといったところでしょうか。「ここが○○になって、××の開発が進み、△△あたりのスタンダードになっていくと、面白いかも・・・」などと、つい、悪巧みが頭の中を駆け巡る、ワクワク感があります。

ただ、現時点の機能だけを見ると、いただけないところも多いのが現状だと思います。既に登録を済ませた複数の方が「何をしていいのか分からない」と、あちこちで発言されているように、ログインしたマイページに、新着の日記やコミュニティのトピックが掲載されているわけではないので、次のアクションに移りづらい気はします。もともと、SNSのメディア特性としては、マイページにおける情報のパーソナライズと、コミュニティにおける情報のソーシャライズがあると思うのですが、この辺りをどうビジネスSNSとして生かしていくのか、という明確な意図は、今のところ見当たらないのではないでしょうか。

ところで、ビジネス系SNSといえば、古くはトモモトから、最近だとLinkedInあたりまで色々と登録してきました。SNSヲタとしての興味と、人脈づくりができればという淡い期待を込めて登録を繰り返した、といったところでしょうか。

トモモトは、asahi.comのフィードを表示させるなど、ビジネス色の強いSNSでしたが、06年3月に閉鎖され、会員は「キャらリア」に統合されました。キャらリアは、適正診断やビジネススキルアップ等のコンテンツも豊富で、特色あるSNSだったのですが、今年2月には閉鎖されました。ドイツから(だったかな?)入ってきたXing(旧 OpenBC)、ウェブ名刺機能などを備えたキャリコネ、最近ではwizliやニフティのビジネススペースも、同じジャンルということができるでしょう。

こういったところには、私も登録し、しばらく活動をしてみるものの、正直、mixiやgreeのほうがビジネスには役立っているのです。なぜ?というところを少し考えてみると、1.日本のビジネス慣習みたいなものと合わないの?2.上手くコミュニケーションスタイルをデザインできていない?あたりが思いつきます。あとは、サイトとして、コンテンツを詰め込みすぎてもNGだし、簡略化しすぎても物足りないというところもあるかもしれません。この辺りが、ビジネス系SNSのキモなのではないでしょうか。

という感じで、しばらくはヲチしたい「CU」ですが、気になるところとしては・・・、
そういえば、Yahoo!DAYSってありましたよね、、、というところがまず1点。友人のタグ付け機能や、バックボーンにあるYahoo!IDの母数などを考えると、もっと頑張って欲しかったのに、現状ではスパムメッセージだらけになっているのを見ると寂しい気がします。

もう1点は、しつこいようだけどOpenPNEを採用した点。ここは、しばらく妄想を膨らませてみることにします(笑)

地域SNS全国フォーラムin佐賀を終えて

もっと早く、このエントリーをあげるべきだったけど、1週間、間があいてしまいました。
もうお気づきかと思いますが、実はこのブログのエンジン「wordpress」の調子が思わしくなくて、丸ごとwordpressを入れ替えるという作業を行っていました。投稿が保存の段階でとんでしまったり、タグクラウドの日本語タグが効かなかったり・・・。何とか、のせ変えては見たものの、記事IDが全て変ってしまうという事態に見舞われ、リンクの多い主なエントリだけリダイレクトを書いて急場をしのごうかなどと悩んでいるところです。

という長い言い訳は置いといて、
10月17日、18日、この一つ前のエントリでも紹介した、第3回地域SNS全国フォーラムin佐賀が、無事終了しました。今回私は、完全に裏方で、自分で設定したパネルセッションを、どれもまともに聞くことができませんでしたので、記録VTRでぼちぼち復習をしているといったところです。

それにしても、手前味噌にはなってしまうのですが、「地域SNS」というキーワードで括られる一種のムーブメントに、アンチテーゼを投げかけるという意味では、有意義なフォーラムになったのではないかと感じています。特にメーンセッションでは、ウェブサービスに精通してはいるけど、地域SNSとは必ずしも近い位置にいない3人が地域SNSを俯瞰的に見ること、を主題として掲げており、これをパネラーが見事に果たしてくれました。何事もそうですが、スタート地点の問題提起は重要なポイントなので、このメーンセッションの中身が、2日間にいい影響を与えてくれたと思います。

本当は、ここでレポートしたいところだけど、まだ復習途中なので、皆さんのレポートをご参照いただければと思います。

最後に、今回の私なりの成果を一つ記しておきます。
それは、地域メディア(既存メディアという意味ではなく、情報の媒介としての広義での・・・)の再編が起こっていることを、改めて実感したことです。フォーラムに全国各地から集まった皆さんは、自治体、NPO、企業、個人、学生、研究者、そして新聞社やテレビ局の人たち。「地域SNS」をトリガーに佐賀に集まり、そこで、人と人のコミュニケーション、人と情報のつながりについて論議しているわけです。

ここに、ユーザーに起点を置いた、新たな「地域メディア」の胎動を感じずにはいられません。それがSNSでなければならない理由は、正直、私にはまだ見出せていないのですが、「コミュニケーション」をベースにしたメディアが、地方で求められ始めていることは確信できました。また、それが、これまでメディアと呼ばれていた団体、企業とは全く別の枠組みから生まれ、育ち始めているということも特記しておくべきかもしれません。