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いまさらバルスでもないのだけど

ちょっと前にメモしていたのですが、とりあえず公開しておきます。もう既に「バルス」の話題は、忘れ去られていると思うのですが、祭りの後にふと考えたことのメモです。 続きを読む

ネット時代を新聞が生き抜くための秘策

先日、日経のサイトで見かけたのでメモ(記事はこちら

コロンビア大学ジャーナリズムスクールが、米国内の新聞社をリサーチし、「The Story So Far」という、新聞社のデジタルメディア展開に関するレポートを発表したそうです。記事では、「ネット時代を新聞が生き抜くための秘策の一部」として、4つのポイントが挙げられています。 続きを読む

マスメディアのFacebookファンページ

最近のFacebook関連のトピックを見ていると、09年春頃から始まったTwitterブームにも匹敵するような勢いを感じます。自分の周りでも新規でアカウントを開く方や、放置されていたアカウントがアクティブになった方がたくさんいます。どちらかのブログエントリ(だったかな?)でも書いてありましたが、日本国内のFacebookユーザーは、9月頃から急増しているそうです。 続きを読む

ラジオ×ウェブ

最近、「ラジオ」というワードを、ネット上でよく見かけるようになりました。CNETで検索してみても、「Radiko」「i-コミュラジ」「ニコラジ」など、この数ヶ月に新しいラジオ絡みのサービスが、立て続けに登場したことが分かります。

ニコニコ動画、生放送のラジオ番組「ニコラジ」を開始(CNETJapan)
iPhoneでコミュニティFMラジオが聴けるアプリ「i-コミュラジ」発売(CNETJapan)
PCで聴けるラジオ「radiko」初週は523万配信–公式ガジェット12日公開(CNETJapan)

ラジオ局が、放送と同時に同じコンテンツをストリーミング配信することを「サイマルラジオ」というらしいのですが、このキーワードも随分聞き慣れてきた感があります。

私は、かれこれ25年くらい前、徹底的にラジオを聞いていた世代です。オールナイトニッポンはもちろん聴いていましたし、福岡のAM局、KBC九州朝日放送でやっていた人気番組「PAO-N僕らラジオ異星人」という番組では、ハガキ職人としても活動していました(笑)お目当てのパーソナリティ、コーナー宛にハガキを書いては、翌週、翌々週の番組を息を殺して聴いているみたいな、そんな感じでした。ハガキが読まれ、憧れのパーソナリティにコメントしてもらったりすると、本当に鼓動がバクバクと早くなり、目が冴えて眠れなくなっていました。

そういえば数年前、これに似た感覚を覚えました。Twitterクローン(という呼び方は失礼かな)の先駆け的サービス「Timelog」で、ネットラジオと連動したサービスをやっていたのです。ネットアイドルらしいパーソナリティが、それこそ昔のAM、深夜放送のようなノリでトークを進め、Timelog上の番組のタイムラインからコメントを拾い読みしてくれるのです。私も何度か参加してみたのですが、ハガキが読まれたあのドキドキ感を味わう事ができました。さらには、リアルタイム性というか、自身の情報発信に対してのレスポンスに対するタイムラグがないためか、妙な身近さ、親近感を覚えました。

いつものことながら前置が長くなりましたが(笑)
ここ最近のラジオ関連のトピック、これらがいいスパイラルを生むには、2つのポイントがあるのではないでしょうか。

一つは、ラジオという既存のマスメディアが、ウェブを使うことで、不特定多数への情報到達から脱皮しようとしていることの価値を、どこに見いだしていくかということ。メディア側から考えると、リスナー(ユーザー)をリターゲティングし、デバイス等のシチュエーションの違いを重視した情報配信をし試みるのであれば、大きな意義があると思います。あとは、そこを流通する情報の指向性みたいなものを、いかに最適化できるかがキモなのでしょう。

二つめは、マスコミの原点とも言える「コミュニケーション」をいかに意識するかということ。今さらいうまでのことではないのですが、ウェブを使うことで、不特定多数へのより多くのリーチから、インタラクティブなコミュニケーションというメディア特性が生まれます。この特性×ラジオという組み合わせを活かし、これまでと違った情報価値をいかにデザインできるか、というところもキモなのではないでしょうか。

ある意味、すべての既存マスメディアにとって、細かなセグメンテーションは、自己否定の要素も含むので、戦略的に難しいところもあるのではないかと思います。ただ、この一連のラジオのトピックをみていると、業界としては、そのタブーを既に越えようとしているのかもしれない、とも思います。ウェブを使ってエリアの概念をまず取っ払う(一部ではできていないようですが)ところからスタートし、新たなユーザー層を見いだすという戦略は、他のメディアも大いに参考にすべきではないでしょうか。

あの、ハガキを読まれた時のドキドキ感を、どう演出していただけるか。この辺りのメディアデザインが、ラジオ深夜放送世代の私にとっては楽しみでもあります。

情報には向きがある

最近、地域情報化関連のイベント等でお話をさせていただく際、必ず「情報には向きがある」という話をするようにしています。一言で言うと、情報を消費する市場とターゲットを考えて情報発信をデザインしましょう、ということです。一見、至極当然のことなのですが、案外このデザインができていなくて情報の効果的なリーチが図れていないケースが多いように感じます。この部分の検証は、地域メディアの展開を考える上では、重要な要素になるのではないでしょうか。

インターネットを介さない旧来型メディアの場合、ローカルニュースや生活情報といった地域情報は、地元で収集、編集され、地域内で消費されることが多かったのではないでしょうか。それを、ウェブ上にそのまま展開し、これまでのターゲットコンシューマに到達させるというモデルも確かに手段としてはあってもいいし否定もしません。ただ、ウェブ上のローカル情報を地域内の人が探しているかというと、決してそうではないはずです。実際に、地方新聞社のウェブサイトを訪れる人の半数近くは県外からのアクセスですし、閉鎖性の高いコミュニティサイトでさえ、かなり多くの県外からの参加者がいたりします。当然、リアルな地域活動をベースにした地域SNSなどは、この限りではないとは思いますが、オープンなコンテンツほどこの傾向は強いのではないかと思います。

であれば、そういった新たなユーザ層を十分意識した上で、情報を展開する必要があるのではないでしょうか。
例えば、私が住む佐賀市のニュースや生活情報を発信しようとした場合、佐賀市内に住む人向け、佐賀市出身の方向け、これから佐賀市に住む人向け、佐賀市に仕事や観光で来る人向けなどで、消費される情報は全く違います。また、そのシチュエーションによって情報受信環境も違います。さらに、シチュエーション以外にも、ユーザのデモグラフィックによっても状況が変わってくるでしょう。この辺りの整理を上手くやった上で、情報発信をデザインする必要性を切に感じています。

そして、これは何も紙媒体とかデジタルメディアとかの手段や既存の枠組みで分けて考えるものでもなく、情報受信者(ユーザ)を起点として、リビルドしていくべきものなのではないかと思います。ただ前述の通り、まだ地域の情報は、デバイスやメディアの進化に伴った上手い整理ができていません。これを誰が担っていくのか、それが、これから地域メディア(広義でのメディアです)に求められるポイントなのではないでしょうか。

地域SNSビジネス

ひとつ前のエントリでも書きましたが、2月20日(土)、西千葉で開かれた「地域SNS全国フォーラムin千葉」に参加してきました。

分科会で私が与えられたテーマは「地域における新しいツールとビジネスの関係」。冒頭のプレゼンで、手嶋屋の手嶋さんが「SNSやるならちゃんと儲からなきゃ」という問題提起をされ、寄付やECなどいくつかの具体的方法を提案されました。それに続いて私は、SNSというかソーシャルメディアの特性を使ったクロスメディアプロモーションの事例をいくつか紹介し、プランニングのキモは、、、というような話をさせていただきました。

こういった類いのパネルや、講演をお引き受けすると、必ず出る質問に「で、SNSって儲かりまっか?」というのがあります。実際、地域SNSというカテゴリに分類される多くのサービスが、行政からの助成金で成り立っていたり、別のビジネスがあった上で、その付加価値を高めるために運用されていたりするので、単体で成り立つのは至難の業なのだと思います。実際、広告ベースで頑張っていらっしゃるところも稀にあるみたいですが。

そもそも、地域でSNSが展開される場合、「コミュニケーションの活性化」というのを大命題として掲げられることが多いようです。コミュニケーションを活性化し、これまでに出会う機会のなかった人たちがつながることで、街が元気になるんだという主旨で、しばしば「協働」などといったキーワードとともに語られます。

ただ、度々寄せられる「儲かりまっか?」の質問には、それが市場、マーケットの活性化につながりますか?という意味が込められているのだと思います。ただ、それがまだまだ未開のフィールドだからこそ、地域においては、SNSをはじめとするソーシャルメディア単体でのビジネスが成り立っていないのでしょう。これには、2つの原因が絡んでいるように思います。

1つは、まだウェブ上での文字を中心としたコミュニケーションスタイルが浸透していないこと。最近は、Twitterブームなどもあり、この手のツールが爆発的に普及している印象がありますが、実はまだ「キャズムを越える」までには至っていないのではないかと思います(データを持っているわけではないので、あくまで私周辺を見渡した感覚的なものです)。当然母集団をどこに見るかによって変わるとは思いますが、、、いずれにせよ、コミュニケーション手段としては、携帯電話ほど普及しているような状況ではなく市場の規模も小さいので、まだビジネスモデルを描くことが厳しいのかもしれません。

2つ目は、地方における広告ビジネスやプロモーションの手法が、まだ旧来型モデルが中心だと言うことです。要は、そういったメディアや広告の業界が、ツールの進化に十分についていけずにいるということです。それでビジネスとして成り立っているから進化の必要もないのかもしれませんし、新たな市場を拓くリスクも負わないのかもしれません。また市場が小さく、新興勢力が次々に生まれ育つような土壌がないということも、新たな市場開拓の鈍化につながっているのかもしれません。

こんな中で、ソーシャルメディアを使ってメディアビジネスを成り立たせていくにはどうすればいいのでしょう。

まずは、中長期的な視点から、メディアとしてのグランドデザインを描く必要があります。確かにSNSは地域活性化の可能性を秘めた道具ですが、導入することが目的化してしまうと本末転倒になります。導入後、どういった場面で、誰をコアに利活用促進していくのか。その「場」で生まれたコミュニケーションから、どういった情報価値を生み出し、どういったアウトプットをしていくのか。その「場」の機能と媒体特性をいかし、足りないものを他で補いながら、どう市場活性化につなげていくのか(儲かるか)。当たり前のことばかりなのですが、メディアビジネスでは、そういったことを描きながら、ある意味大いなる妄想を広げておく必要があると思うのです。

SNSは、地域メディアと相性がいい道具であるという考えは以前と変わりませんが、その周りにある既存のメディア、既存の情報、あるいは既存のリアルなコミュニティとどう組み合わせるかを描くことが、ビジネスとしてのポテンシャルも最大化するポイントなのだと、フォーラム参加を機に改めて考えた次第です。

コンテンツ課金?

アップルと出版社、「iPad」の雑誌と新聞コンテンツ提供で交渉難航か–英報道(CNETJapan)

最近、新聞業界界隈では「コンテンツ課金」が旬な話題だったりします。ネット上にコンテンツを流しトラフィックを稼いでも、単純に広告モデルが成り立つほど甘いものではなかった、という反省もあって、「情報は無料ではない、情報収集にもお金がかかっているのだ」という理屈で巻き返しをはかろうとしているのです。これは、国内だけではなく海外でも。

スマートフォンや、AmazonKindle、ipadといったデバイスは、この流れに勢いをつけるのは間違いないのですが、何か、発想の起点がずれているような気がしてなりません。冒頭で引用したトピックも、そのずれが根底にあるのではないかと、、、

これからの情報ビジネス(メディアビジネス)は、これまで通りのコンテンツをこれまでの感覚でパッケージングし、単純に配信する先のデバイスを多様化させることで成り立つほど簡単なものではないはずです。それこそ、顧客情報をメディア側が管理するのか否かというような、既存のメディアビジネスの常識を壊すところからリスタートする必要があるのではないでしょうか。

その起点となるのが、質の高いコンテンツ(現状どうかは別として、、、)であることは疑わないのですが、そのコンテンツを売るという単純な発想ではなく、コンテンツ配信の仕組みまで含めてビジネスとして成り立たせる、という視点が重要なのだと思います。当たり前の話なのですが、、、